こんにちは、メジャーサポートサービスで在宅勤務しています車いすユーザーのYです。
「行きたい場所があるのに、障がいを理由にあきらめてしまった」
そんな経験はありませんか?
私自身、友人からの旅行の誘いが何度かありましたが、現地での介助等の不安で断念したことがありました。
買い物や通院、友人とのランチや趣味の活動など、私たちの暮らしは“移動”によって広がります。
障がいのある方が安心して外出できるよう支えるのが 移動支援サービス です。
この記事では、サービスの内容から利用方法、費用のポイント、そして浜松市での利用方法までをわかりやすく解説します。
移動支援サービスってどんなサービス?
移動支援サービスとは、障がいのある方が外出するときに付き添いをしてサポートしてくれる福祉サービスです。
介護保険サービスとは異なり、利用目的が幅広いのが特徴です。
利用できる主なシーン
- 社会生活に必要な外出
例:買い物、役所での手続き、銀行や郵便局での用事 - 余暇や社会参加のための外出
例:友人との食事、映画や観劇、スポーツ観戦、趣味の集まり
このサービスを利用すれば、家族や友人に毎回頼らなくても外出でき、行動範囲がぐっと広がります。

どんな人が利用できるの?
移動支援サービスは「障害者総合支援法」に基づく 地域生活支援事業 のひとつです。
対象となるのは以下の方です。
- 身体障がい・知的障がい・精神障がい・難病などをお持ちの方
- 外出時に移動のサポートが必要な方
- 市区町村が定める条件を満たす方
まずはお住まいの自治体(障がい福祉課など)に相談することから始まります。
移動支援サービスの利用手続きの流れ
「手続きは難しそう…」と思う方もいるかもしれませんが、ステップごとに進めれば安心です。
ステップ1:相談
市区町村の障がい福祉課や相談窓口に「移動支援サービスを利用したい」と伝えます。
ステップ2:申請
必要書類を提出して申請します。一般的に必要なものは以下です。
- 申請書
- 障がい者手帳(身体・療育・精神など)
- 印鑑
- マイナンバーカードなど身元確認書類
▼障がい者手帳についてはこちらの記事をご参考に


ステップ3:調査・支給決定
担当者や相談支援専門員が生活状況を調査し、必要性を判断します。
結果は「支給決定通知書」で届きます。
▼相談支援専門員についてはこちらの記事を参考に
ステップ4:サービス事業所と契約
通知書をもとに希望する事業所を選び、契約して利用がスタートします。
費用について
利用料は、原則として 1割負担 です。
ただし、世帯の収入状況によっては無料や減免となるケースもあります。
注意点として、
- 移動にかかる交通費(バス・電車・ガソリン代など)
- 外出先での食事代や入場料
などは 自己負担 になるのが一般的です。
※手続きや費用など、お住いの自治体によって変わる場合がありますので、お住いの市町村の社会福祉課にご相談ください。

浜松市での移動支援サービス利用について
浜松市でも、障がいのある方が安心して外出できるように移動支援サービスが提供されています。
対象者
- 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持つ方
- 医師から発達障がいと診断され、移動に支援が必要と認められた方
利用に必要なもの
- 「浜松市地域生活支援事業受給者証(受給者証)」
年度ごとに更新が必要で、利用できるサービス量や自己負担額が記載されます。
※「浜松市地域生活支援事業受給者証(受給者証)」所得に必要な物
- 申請書
- 障がい者手帳(身体・療育・精神など)
- 印鑑
- マイナンバーカードなど身元確認書類
浜松市内にお住まいの方は、浜松市の社会福祉課もしくは相談支援専門員にご相談ください。
利用料・費用のルール
- サービス利用料は 1割負担(上限あり)
- 公共交通機関の運賃やガソリン代、食事代、施設の入場料などは 自己負担
利用手続き(浜松市版)
- 各区役所の障害福祉課へ相談・申請
- 支給決定・受給者証の交付
- 事業所との契約・利用開始
利用できる事業所
浜松市内には各区に多数の移動支援事業所があります。
例:
- 中央区「あてんでゅー」…本人の「やりたい」を一緒に考える支援方針
- セントケア富塚・浜松中央 … 生活支援全般を幅広くサポート
- アルス・ノヴァULTRA … 重度障がいの方にも対応
※対応できる範囲や時間は事業所によって異なるため、複数比較・相談がおすすめです。
◆ 浜松市の移動支援のある事業所一覧【浜松市公式サイトより】
移動支援サービスを上手に活用するコツ
- 行き先や時間を事前に計画しておく
- 不安があれば 事業所や相談員に相談する
- よく利用する場所や希望条件(同性ヘルパーなど)を伝える
こうした工夫をすることで、安心して利用できます。

まとめ
移動支援サービスは、障がいのある方の「行きたい」「参加したい」という気持ちを応援してくれる大切なサポートです。
受給者証の交付を受けることで安心してサービスを利用でき、外出の不安を減らし、日常の楽しみや社会とのつながりを広げることができます。
もし「外に出たいけど不安…」と感じている方がいたら、まずはお住まいの市町村の社会福祉課に相談してみてください。
あなたの一歩が、自由で豊かな暮らしにつながります。

