車いすでも空の旅を楽しもう!安心の飛行機利用ガイド✈️予約・バッテリー・サポート完全ナビ

車いすでも空の旅を楽しもう!安心の飛行機利用ガイド✈️予約・バッテリー・サポート完全ナビ コラム

こんにちは!メジャーサポートサービスで在宅の仕事をしながら、移動の工夫を日々研究している車いすユーザーのYです。

車いすでどこか出かけるにしても、移動手段は課題の一つですよね?私も一人でライブ遠征に行くのに、最初の頃不安でいっぱいでした。
とくに飛行機に乗って遠くへ旅をするとき、車いすユーザーにとって準備や手続きが少し複雑に感じるかもしれません。
でもご安心ください!適切な準備と知識があれば、空の旅も快適で楽しいものになります。この記事では、車いすで飛行機に乗る際のポイントをご紹介しますね!


🛫 予約時のポイント:48時間前までの連絡が安心!

航空会社によってサポート内容が異なるため、出発の48時間前までに連絡を入れておきましょう。

✅ 予約時に伝えておくと良いこと

  • サポートの依頼内容:搭乗介助、座席指定、空港内移動のサポート
  • 車いすの情報:手動 or 電動、サイズ(幅・高さ・奥行き)、重量
  • バッテリーの種類(電動の場合):リチウムイオン・ゲル・ドライなど
  • 座席の希望:通路側/肘掛けが上がる席/トイレに近い席 など

✈️ ポイント:
航空会社によっては「サポート専用デスク」や「お手伝い依頼フォーム」があります。
Web予約後でも、サポート窓口に連絡して内容を追加できます。


🧳 当日の空港での流れ

空港に到着したら、時間に余裕を持って早めにチェックインを済ませるのがおすすめです。

① チェックインと預け入れ

出発の1時間以上前に空港へ。
チェックインカウンターで「サポート希望」と伝えると係員が案内してくれます。

  • 車いすは無料で預けられます。
  • ゲートまで自分の車いすを使いたい場合は「ゲートチェックイン」を依頼。

② 保安検査

車いすごと通過できるよう、係員による目視・触手検査があります。
少し時間がかかることがあるので、余裕を持って行動を。

③ 搭乗

機内が狭いため、アイルチェア(細い通路用いす)に乗り換えて搭乗します。
スタッフが座席まで誘導してくれるので安心です。


☁️ 機内での過ごし方

  • 自分の車いすは貨物室に預けられるので、到着まで使えません。
  • 機内で移動が必要な場合は、客室乗務員にお願いすると補助用の椅子を用意してくれることがあります。
  • トイレ利用が不安な方は、事前に座席位置を相談しておくのがおすすめです。

🛬 4. 到着後の流れ

  • 他の乗客が降りた後、スタッフの介助で降機します
  • 車いすは手荷物受取所またはゲート付近で受け取ることが多いです。
  • 受け取ったら破損の有無をその場で確認し、問題があればすぐに航空会社へ報告を。

💡 快適な旅のためのアドバイス

  • 電動車いすのバッテリー規定は航空会社ごとに異なるので事前確認必須
  • 優先搭乗制度を利用して混雑を避けるのもおすすめ。
  • 不安なことは空港スタッフや客室乗務員に遠慮なく相談を。

🏢 航空会社別 サポート窓口一覧

以下は、日本/国際線でよく知られた航空会社での、障がい者サポート窓口や事前連絡の取り方の例です。(注意:航空会社の規定は変わることがあるので、必ず最新情報を各社で確認してください。)

ANA(全日本空輸)

  • サポート窓口・連絡先:
    • 「おからだの不自由な方の相談デスク」:0120-029-377 / 0570-029-377 (ANA)
  • 特記事項・要確認事項
    • 車いすの仕様やバッテリーをチェックイン時に確認されることがあります (ANA)

JAL(日本航空)

Peach Aviation

  • サポート窓口・連絡先:
    • 車いすをご利用のお客様は、ご予約完了後~出発予定日の3日前までにコンタクトセンターへ連絡する。詳しくは公式サイトの「歩行が不自由なお客様」を確認してください。(Peach Aviation)
  • 特記事項・要確認事項
    • 電動車いすのバッテリーについて制限がある旨案内あ車いすの寸法、折りたたみ可否、バッテリー種別などの情報提供を求められます (Peach Aviation)

ZIPAIR

  • サポート窓口・連絡先:
    • “特別なお手伝い”を希望する場合は、予約後早めに contact.jp@zipair.net 宛にメールで連絡 (ZIPAIR)
  • 特記事項・要確認事項
    • 車いすのサイズや重量、折りたたみ可否など詳細の事前提出が求められます (ZIPAIR)

Delta(米系)

  • サポート窓口・連絡先:
  • 特記事項・要確認事項
    • ウェットバッテリー(液漏れの可能性あり)は特別条件下での対応

Lufthansa(ルフトハンザ)

  • サポート窓口・連絡先:
  • 特記事項・要確認事項
    • 取り外し可能なバッテリーの場合、端子の絶縁処置などが必要

Spring Japan

  • サポート窓口・連絡先:
    • 車いす用バッテリーの輸送条件は「ご登場サポート」(SpringJapan)
  • 特記事項・要確認事項
    • 種類や個数・容量により機内持込が制限。SPRING JAPANコールセンター(0570-666-118(有料))に連絡

🔋 電動車いす・バッテリー利用の注意点

バッテリーの種類と扱い

  • 非防漏型(液漏れの恐れあり):液漏れ防止対策が必要。貨物室で取扱う場合も
  • 防漏型:比較的取り扱いが容易。
  • 共通ルール:電源OFF・端子を保護して短絡防止を行う。

容量・個数の目安(国交省基準)

  • リチウムイオン電池は160Wh以下なら2個まで持ち込み可
  • 予備電池を持つ場合も個数制限あり。
  • バッテリー単体は預け入れ不可の航空会社が多く、機内持ち込み推奨

証明書・書類

  • 航空会社によっては「UN38.3試験合格証明書」や仕様書の提示が求められることがあります。
  • 書類があるとトラブル時もスムーズです。

✍️ 書類準備を忘れずに
「UN38.3試験合格証明書」やバッテリー仕様書を提示できるようにしておくと安心。


✅ 電動車いすバッテリーに関するQ&A

❓Q1. 電動車いすの「バッテリー容量(Wh)」はどこで確認できる?

✅A. 以下の3つの方法で確認できます。

① バッテリー本体のラベルを見る(最も確実)
例:

  • 24V 10Ah → 24 × 10 = 240Wh
  • 25.2V 6Ah → 25.2 × 6 = 151.2Wh

② 取扱説明書・仕様書を確認
「電池容量」「Battery」「Wh」「V / Ah」などの項目をチェック。

③ メーカーや販売店に問い合わせる
「航空機搭乗用にバッテリー容量(Wh)が知りたい」と伝えるとスムーズ。
→ メーカーによっては専用の証明書(UN38.3)も発行してくれます。


❓Q2. バッテリーの「種類(形式)」はどうやって確認する?

✅A. 以下のいずれかで確認できます。

バッテリー本体の表記を見る
よくある表記例:

  • Lithium-ion(リチウムイオン)
  • Gel(ゲル)
  • AGM / Sealed Lead(密閉型鉛)
  • Wet / Flooded(液式・非防漏)

取扱説明書・仕様書の「バッテリー」項目を確認

わからない場合はメーカーに聞く
車いすの型番を伝えれば教えてもらえます。


✅ 航空会社が特に知りたがるポイントはこの3つ!

  1. 種類(リチウムイオン・ゲル・鉛など)
  2. 容量(Wh)
  3. 取り外し可能かどうか

→ この3点が揃っていれば、航空会社とのやり取りがとてもスムーズになります!

📌 補足:リチウムイオンの場合の容量計算

Wh が書かれていない場合は「V × Ah」で計算
✅ 例:24V × 6Ah = 144Wh
✅ 例:25.2V × 10Ah = 252Wh(→160Whを超えるため注意!)

✅ さらに安心な工夫

  • バッテリーに貼られているラベルの写真を撮っておく
  • 容量・種類をメモにまとめておく
  • 必要ならメーカーから証明書(UN38.3)をもらう

⚠️ トラブル事例から学ぶポイント

  • 沖縄・那覇空港で、バッテリー確認ができず搭乗を拒否された事例あり。
    → 現在は国交省が改善を指導。
  • メーカー(例:ヤマハ)は「必ず事前確認を」と案内。
    → 書類・仕様書を準備しておくと安心です。

🎫 障がい者割引の利用もチェック!

国内線では、多くの航空会社で身体障がい者割引・療育手帳割引などが利用できます。

  • 対象:身体・療育・精神障がい者手帳をお持ちの方
  • 同行者1名まで割引対象
  • 割引率:JAL・ANAともに約20〜25%前後

👉 ANA 障がい者割引運賃の案内(公式サイト)
👉 JAL 障がい者割引について(公式サイト)


🌈 まとめ

車いすでの飛行機利用は、「事前準備」と「情報共有」が成功のカギです。
航空会社や旅行会社と連携して、安心のフライトを楽しみましょう!

空の旅は、自由と感動にあふれています。
少しの工夫で「移動=大変」から「移動=楽しい」へ。

新幹線の乗り方も、別記事でご紹介しています。ぜひあわせてお読み下さい。

次の目的地はどこにしますか?
あなたの旅が、もっと自由で快適になりますように。✈️