静岡県磐田市で初の特別支援学校本校が2027年に開校!地域へのメリットを大解説

静岡県磐田市で初の特別支援学校本校が2027年に開校!地域へのメリットを大解説 特集記事

弊社、メジャーサポートサービス浜松事業所がある浜松市の東隣に位置する「磐田市」は、浜松市と並んでヤマハ発動機やスズキ自動車などの自動車産業を支え、浜松市で働く人々のベッドタウンとしての役割も果たし、地域経済や生活基盤の両面で、浜松市とともに静岡県西部地方における重要な拠点となっています。 

そんな、比較的人口の多い自治体にもかかわらず、静岡県磐田市は市内に特別支援学校の本校がありません。
そのため、身体障がいや発達障がいがあり、特別なサポートを必要とする小学部・中等部の子どもたちは、浜松市や袋井市の学校まで通う必要があり、子どもたちにも保護者にも大きな負担となっています。

そうした中、2027年に磐田市内で新しい特別支援学校(名称未定)が開校することが決まりました。
これは、長く望まれてきた大きな一歩です。

この記事では、この新しい学校がもたらす意義やメリット、そしてこれまでの課題について、ご紹介します。

ようやく磐田市に特別支援学校の本校が開校!

2023年1月、静岡県教育委員会は磐田市に特別支援学校を新設すると発表しました。

新しい学校は、旧豊田北部小学校(磐田市加茂1026)の校舎を活用。体育館やプールなど既存の施設も改修して使用予定です。対象は肢体不自由や知的障害のある児童・生徒で、小学部(6年)、中学・高等部(各3年ずつ)を設けます。定員や正式名称は2025年11月時点で未定です。

朝日新聞:🔗特別支援学校を新設へ 磐田に数百人規模、初の本校 静岡県教委

なぜ磐田市に特別支援学校が必要だったの?

磐田市は人口が多い自治体

静岡県磐田市は人口が約17万人で、静岡県内で4番目に人口の多い自治体でありながら、磐田市に特別支援学校の本校がない状態が続いています。これは県内でも珍しい状況です。

特別支援学校の本校がない現状

2025年11月現在、静岡県磐田市には🔗静岡県立浜松特別支援学校磐田分校が設置されていますが、こちらは小学部・中等部のみの設置で、主に🔗静岡県立磐田学園(※)に入所して生活している子供たちのための学校という位置づけとなっています。

また、高等部のみとなりますが、静岡県立磐田北高校の敷地内(磐田市見付2031-2、旧付設幼稚園を改装)に、🔗袋井特別支援学校磐田見付分校がありますが、小学部・中等部がなく、小学部・中等部に通学したい子供たちは通うことができません。

そのため、自宅から小学部・中等部通学したい場合には、🔗浜松特別支援学校や、🔗浜北特別支援学校、🔗袋井特別支援学校本校に通う必要があります

そのため、長い子では通学バスを片道1時間以上も乗り続け、隣の市まで通う必要があり、市民の間では、これだけの規模の市に、特別支援学校の本校がないことへの不満が長年続いていました。

<💡静岡県立磐田学園について>
1948年5月1日に静岡県磐田市に設置され、主に18歳未満の知的・発達障がいのある人が、日常生活に必要な生活の支援、社会自立のための支援やその練習を行っています。また、学齢児童(小・中学生)については、併設の、県立浜松特別支援学校磐田分校で教育を受けています。

近隣自治体の特別支援学校の定員超過が深刻に

前述の通り、磐田市の障がいのある小学部・中等部通学したい子供たちは、浜松特別支援学校や、浜北特別支援学校、袋井特別支援学校に通う必要がありますが、すでに各校100人前後の定員超過となっており、磐田市での特別支援学校本校の開校が長年望まれていました。

ようやく福祉が動き出した磐田市

磐田市の障害福祉教育への動き、ようやく前へ

これまで磐田市では、近隣自治体の特別支援学校や市内の分校で対応できていたことなどから、市内に特別支援学校の本校はつくられてきませんでした。

しかし、市民からの要望が高まり、さらに近隣の特別支援学校で定員超過が目立つようになったことから、磐田市は2021年に県へ設置を要望。検討の結果、旧豊田北部小学校の校舎を活用できる見通しが立ち、整備費や準備期間の短縮が可能になることから、設置が正式に決まりました。

開校がもたらすメリット

特別支援学校は、地域の支援機関へ研修や相談対応を行うハブとしての機能も持ため、市内に本校が開校することで、教育・福祉・医療の連携がとりやすくなり、子どもへの支援が途切れにくくなります。

磐田市内の病院や放課後等デイサービス、市役所の相談支援などとスムーズにやり取りできるようになるなど、磐田市全体の障害福祉のレベルが上がることが期待されます。

なにより、磐田市の障がいのある子どもたちの通学の負担も減り、子供たちがようやく 地元で学べる環境が整うということに大きな意味があります。

特別支援学校設立後の課題を考える

放課後等デイサービスの充実

磐田市に新たに特別支援学校の本校が開設されれば、市内への通学者増加に伴い、放課後等デイサービス(放デイ)の需要もさらに高まると考えられます。しかし現時点では、市として放デイの受け入れ体制をどの程度拡大していくのか、具体的な方針が示されていません。

今後は、利用者ニーズに対応できるよう、磐田市において放デイ事業所の数の拡充とサービスの質の向上が求められます。

みんなで考える特別支援教育の学びの場

新しく特別支援学校が開設されることで、子どもたちがさらに自分に合った学びの場を選べるようになります。そのため、地域や保護者の理解と支援がこれまで以上に大切です。

磐田市では、新しい特別支援学校のほか、現存する教育支援センターや中学校の特別学級など、子どもに合った選択肢をわかりやすく示し、サポートしていくことが求められます。

また、児童・生徒一人ひとりの特性に応じた進路相談や、情報提供を充実させ、学校や関係機関と連携しながら支援を進める必要があります。

卒業後も続く就労サポートの課題

卒業したあと、就労継続支援事業所(A型・B型)や、就労移行支援事業所などを利用する方も増えるかもしれません。

磐田市では、就労後の定着支援や相談サポートを強化する計画はあるようですが、現状の事業所数や受け入れ体制では、卒業後の利用者が増えたときに十分対応できるかなどははっきりしていません。

今後、どのように支援体制を整えていくのかが気になるところです。

<☝️就労継続支援A型・B型事業所とは?>
就労継続支援事業所は、障がいのある人が働きながら自立や社会参加を目指す施設です。
A型は雇用契約を結び、給与をもらいながら働き、B型は雇用契約なしで工賃を得ながら無理なく作業します。どちらも働く経験や生活リズムの維持・向上をサポートします。
磐田市にお住まいの方も就労可能!👉🔗就労継続支援A型事業所 メジャーサポートサービス浜松事業所   

<☝️就労移行支援事業所とは?>
就労移行支援事業所は、障がいのある人が、原則2年以内の利用期間で、仕事のスキルや生活リズムなどを学びながら、一般企業への就職を目指すために必要な訓練やサポートを受けられる施設です。就労継続支援事業所とは異なり、給与はなく、自己負担が少額ある場合もあります。

磐田市:🔗障がい者等の就労支援

【まとめ】磐田市に広がる新たな希望

これまで磐田市では、特別支援学校や支援施設が少なく、障がいのある方やご家族には不安や不便を感じることが多くありました。

しかし、2027年の特別支援学校の本校の開校により、磐田市にお住いの障がいのある方の暮らしに少しずつ希望の光が見えてきたような気がします。今後は特別支援学校だけでなく、放課後等デイサービスや福祉・医療、卒業後の就労支援などがうまく連携してつながっていき、みんなが安心して暮らせる環境が広がることを願っています。


<関連リンク
磐田市にお住まいの方も就労可能:🔗就労継続支援A型事業所 メジャーサポートサービス浜松事業所   
メジャーサポートサービスブログ:浜松で働く!手帳なしでも始められる就労支援【株式会社メジャーサポートサービス 浜松事業所】

<参考リンク>
静岡県:🔗静岡県立浜松特別支援学校磐田分校
    🔗静岡県立袋井特別支援学校磐田見付分
磐田市:🔗障がい者等の就労支援
中遠地域自立支援協議会:🔗就労支援サービス
聖隷福祉事業団:🔗聖隷チャレンジ工房磐田
LITALICO支援ナビ:🔗静岡県磐田市の就労継続支援事業所の一覧まとめ