車いすユーザー「新幹線」の「多目的室」利用するには料金いくら?調べてみた

車いすユーザー「新幹線」の「多目的室」利用するには料金いくら?調べてみた コラム

こんにちは、メジャーサポートサービスで在宅勤務しています車いすユーザーのYです。

新幹線での移動は、遠方へのアクセスをぐっと身近にしてくれます。
車いすユーザーの中には、「新幹線に乗るにはどうしたらいいんだろう?」と不安に思う方もいるかもしれません。

でもご安心ください!JR各社では、車いすユーザーが安心して新幹線を利用できるよう、さまざまなサポートを提供しています。

この記事では、車いすで新幹線に乗るためのポイントや多目的室についてご紹介します。

写真:photoAC

🚅ステップ1:まずは電話で予約

車いす対応座席は数が限られているため、当日に駅で購入するのは難しい場合があります。確実に利用するためには、JRの各社の電話窓口に電話して予約することをおすすめします。

電話では以下の情報を伝えるとスムーズです。

  • 利用する路線名(例:東海道新幹線)
  • 乗車日と希望の時間帯
  • 乗車駅と降車駅
  • 乗車人数
  • 車いす対応席か多目的室
  • 車いすのサイズ(電動車いすの場合は特に)
  • 障害者手帳の種類
  • 切符を取りに行ける日

オペレーターが、空いている車いす対応座席を探してくれます。この際に、改札やホームでのサポートについても相談しておくと安心です。

<JR各社の電話番号(お身体の不自由なお客様向け)>

  • JR北海道 電話案内センター
    • 📞011-222-7111 (8:00~19:00)
  • JR東日本 お問い合わせセンター
    • 📞050-2016-1600 (8:00~21:00)
  • JR東海 サービス相談室
    • 📞050-3772-3910 (9:00~17:00 / 土日祝・年末年始を除く)
  • JR西日本 お客様サポートダイヤル
    • 📞0570-00-8989
  • JR四国 電話案内センター
    • 📞0570-00-4592 (8:00~19:00)
  • JR九州 案内センター
    • 📞0570-04-1717 (9:00~17:30)

車いす対応座席の予約は、電話や駅の窓口以外に、以下の方法でも可能です。

  • 新幹線車いす対応座席WEB申込み:
    JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州では、インターネットから車いす対応座席を申し込めるサービスを提供しています。
  • スマートEX:
    • スマートEXのウェブサイトやアプリから、「車いす対応座席」を選択して検索し、空席があれば予約できます。
    • 多目的室はスマートEXからは予約できません。多目的室の利用を希望する場合は、必ず電話で問い合わせてください。
    • 障がい者割引が適用されないためスマートexでe特急券を購入の上、みどりの窓口もしくは券売機で乗車券購入が必要。
    • 予約方法はこちらを参考に 参考サイト:【公式】スマートex
  • 旅行会社:
    • 旅行会社では、車いす対応座席や多目的室を直接予約することはできません。旅行会社で新幹線のチケットを予約する場合でも、車いす対応座席や多目的室の確保は、ご自身で事前にJRに申し込む必要があります
    • 旅のプランを旅行会社に相談しつつ、ご自身でJRの窓口や電話で座席を確保するようにしましょう。

🚅ステップ2:切符を取りに窓口まで行こう

電話予約新幹線車いす対応座席WEB申込みで予約した場合、事前に切符を駅の窓口まで取りに行く必要があります。
面倒だから当日でもいいやと思うかもしれませんが、意外と切符もらうだけでも時間かかるので注意。シーズンや時間帯によって窓口は混雑しますので、前もって取りに行くのがベストです。

窓口に行く際には、障がい者手帳もしくはミライロID(マイナポータル連携済み)を忘れないように!忘れると割引ききません💦

🚅ステップ3:乗車の30分前に駅に到着する。駅に着いたら「係員」に声をかける。

予約した新幹線に乗るために駅に30分前には到着し、まずは駅の改札にいる係員に声をかけましょう。
(障がい者手帳必ず持参!)

車いす対応の改札へ案内してもらい、予約した乗車券を受け取ります。
この時、駅員さんがホームまでの案内や、新幹線への乗車を手伝ってくれます。
スロープを用意したり、車両のドア横まで案内してくれたりと、スムーズに乗車できるようサポートしてくれます。

🚅【新幹線に乗る前に知っておきたいこと】

  • 早めの予約を!:特に連休や繁忙期は、車いす対応座席の予約が埋まりやすいです。早めの予約を心がけましょう。
  • 電動車いすもOK!:ほとんどの電動車いすは、そのまま新幹線に乗車できます。ご自身の車いすのサイズをあらかじめ確認しておくと安心です。
  • 「多目的室」の利用も可能: 長時間乗車する場合、横になって休憩したいこともあるでしょう。多目的室の利用を希望する場合は、事前にJRの電話窓口に相談してみましょう。

🚅車いすで新幹線を予約できるのはいつから?

基本ルール

  • 新幹線の座席指定は、乗車日の1か月前の午前10時から販売開始されます。
    例:8月10日に乗る → 7月10日の午前10時から予約可能

これは普通の指定席と同じルールで、車いす席や多目的室も同じタイミングで予約できます。

予約開始のコツ

  • 人気の時間帯や繁忙期(お盆・年末年始・GWなど)は、発売開始と同時に埋まることもあります。
  • 車いす席は数が限られているため、できるだけ発売開始と同時に予約するのがおすすめです。
  • ネット予約(えきねっと・スマートEXなど)を使えば、発売開始時刻にあわせて申し込めます。

特別な配慮

  • 電話や駅窓口で「車いす利用」と伝えておくと、スロープ準備や降車駅でのサポートもスムーズになります。
  • 多目的室を休憩目的で利用したい場合は、予約時に相談する必要があります。

👉 まとめると、

  • 予約開始は1か月前の午前10時から
  • 車いす席は数が少ないので、できるだけ早めの予約が安心

🚅車いす対応座席はここが違う!

車いす対応座席は、一般的な座席とは少し違います。

  • 広々としたスペース: 車いすを固定したまま乗車できる広いスペースがあります。
  • 専用のトイレ: 新幹線には、車いす対応のトイレが設置されています。広々としており、手すりも完備されているので、快適に利用できます。車いす対応座席のある車両の近くに設置されています。
写真:photoAC

🚅知ってた?新幹線にある「多目的室」の秘密

新幹線に乗る機会は多いけど、実はあまり知られていない特別な部屋があるのをご存知ですか?それが、車両に一つだけある「多目的室」です。

私も以前、新幹線に乗っていて「この部屋は何だろう?」と気になったことがありました。気になって調べてみると、実はとても便利な場所だったんです!

今回は、新幹線の多目的室がどんな場所なのか、どうやって使えるのかをご紹介します。

多目的室って、どんな部屋?

多目的室は、身体が不自由な方や、体調が悪い方が優先的に利用できる個室です。隣には車椅子でも利用しやすい広めのトイレが設置されていることが多く、セットで利用するイメージです。

鍵がかかっているので、プライベートな空間として利用できるのが大きな特徴です。中には横になれるベッドにもなる座席コンセント、テーブルもあって、まるで小さな自分だけの部屋みたいです。

どんな時に使えるの?

多目的室の本来の目的は、車椅子をご利用の方や、一人で座るのが難しい方、体調不良の方の休憩スペースです。

でも、優先利用者がいない場合は、私たちも緊急時に利用させてもらえることがあります。たとえば、

  • 赤ちゃんに授乳したい、おむつを替えたい
  • 急に気分が悪くなって、横になりたい
  • 着替えをしたい

といった場面で、車掌さんに相談して鍵を開けてもらい、一時的に利用させてもらうことができます。

利用料金はかかるの?

一番気になるのが「料金」ですよね。でもご安心ください!

多目的室の利用に追加料金は一切かかりません。

自由席でも、指定席でも、グリーン車でも、お手持ちの切符だけで利用することができます。もちろん、事前予約をした場合でも、多目的室自体の追加料金は無料です。(指定席料金はかかる場合があるので注意)

どうすれば利用できるの?

多目的室を利用したい時は、必ず車掌さんに声をかけてください

「多目的室を利用したいのですが…」と伝えれば、空き状況を確認して鍵を開けてくれます。

身体の不自由な方や歩行が困難な方は、事前予約も可能です。駅のみどりの窓口や電話などで相談すると、スムーズに利用できますよ。

旅の途中で困ったことがあったら、まずは車掌さんに相談してみましょう。知っていると安心できる「多目的室」の存在、ぜひ覚えておいてくださいね!

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🚅最後に

今回は車いすユーザー向けに新幹線の予約方法などご案内しましたが、精神障害者保健福祉手帳や療育手帳をお持ちの方も電話やインターネットで予約することができます。詳しくはこちらを参考にしてくださいね。

また、JRの障がい割引制度についてはこちらも参考にしてください。

新幹線の旅は、車窓から流れる景色を楽しんだり、駅弁を味わったりと、非日常を体験できる素敵な時間です。

車いすユーザーの皆さんも、サポートを上手に活用して、新幹線での快適な旅を楽しんでくださいね。