「そろそろ働いたら?」
その一言が、胸に刺さることがあります。
「働かなきゃ」と思うのに、体が動かない。
周りと比べてしまって、余計につらくなる。
でもそれは、甘えではありません。
今日は、
「まだ働けない」と感じている人に知ってほしい
就労準備支援という制度についてお話します。
家から出られなかった頃
朝、起きられない。
人と話すのがこわい。
「働かなきゃ」と思うほど、体が重くなる。
就労移行支援を調べてみたけれど、
「週5日通所」という文字に、不安が大きくなりました。
そんなとき、市役所で教えてもらったのが
就労準備支援事業でした。

就労準備支援ってどんな制度?
就労準備支援事業は、
生活困窮者自立支援制度 の中にある支援のひとつです。
かんたんに言うと、
👉 働く前の準備をする場所
いきなり就職を目指すのではなく、
・生活リズムを整える
・外に出る練習をする
・軽い作業を体験する
・支援員とゆっくり話す
そんなところから始められます。
「まだ働けない自分でも行っていい場所」
それが就労準備支援です。
対象者は?障がいがなくても使える?
結論から言うと――
障がい者手帳がなくても相談できます。
就労準備支援は、
障害福祉サービスではなく、
生活困窮者自立支援制度 の中にある支援です。
そのため、「障がいがあるかどうか」よりも、
◆ こんな状態かどうかがポイントになります
- すぐに働くのがむずかしい
- 生活リズムが乱れている
- 外に出るのが不安
- 長く引きこもっている
- 働きたい気持ちはあるけど動けない
つまり、
👉今すぐ就職はハードルが高いが対象
障がいがある人は使えないの?
いいえ、使えます。
ただし、
- すでに障害福祉サービス(移行支援やA型・B型など)を利用している場合
- 障害年金のみで生活している場合
などは、自治体の判断によります。
最終的には市役所の相談窓口で判断されます。
年齢や収入の条件は?
- 年齢制限は原則なし(自治体による)
- 世帯収入の状況を確認されることがあります
「生活に困っているかどうか」が基準になります。
まとめると
✔ 手帳がなくてもOKな場合がある
✔ 障がいがあっても利用できることがある
✔ 判断は自治体
✔ まずは相談してみるのが一番早い
迷っているなら、
「自分は対象になりますか?」
と聞いてみて大丈夫です。
利用の流れ
基本的な流れはこちらです。
① 市役所の自立相談窓口へ相談
「就労準備支援について聞きたい」と伝えれば案内してもらえます。
② 面談・アセスメント
現在の生活状況や体調、不安などを確認。
③ 支援プラン作成
週1回からなど、無理のない頻度でスタートできます。
④ 利用開始
少しずつ通所を増やしていくことも可能です。
浜松市内にお住まいの方:🔗浜松市公式サイト|生活困窮者自立支援制度
利用料はかかる?
◆ 原則無料
就労準備支援は公的制度のため、
利用料はかかりません。
※交通費や昼食代は自治体によって扱いが異なります。
就労移行支援・A型B型との違い
ここが気になりますよね。
🔹 就労移行支援とは?
→ 一般就職を目指す訓練型サービス
→ 週3〜5日通所が多い
→ 障害福祉サービス
(正式名称:就労移行支援)
🔹 就労継続支援A型とは?
→ 雇用契約を結んで働く
→ 最低賃金が支払われる
(正式名称:就労継続支援A型)
🔹 就労継続支援B型とは?
→ 雇用契約なし
→ 工賃を受け取りながら作業
(正式名称:就労継続支援B型)
まとめて比較すると
| 就労準備支援 | 就労移行支援 | A型 | B型 | |
|---|---|---|---|---|
| 目的 | 働く前の土台づくり | 一般就職 | 雇用で働く | 作業中心 |
| 制度 | 生活困窮者自立支援制度 | 障害福祉 | 障害福祉 | 障害福祉 |
| 給与 | なし | なし | 最低賃金 | 工賃 |
| 費用 | 原則無料 | 所得に応じ負担 | 所得に応じ負担 | 所得に応じ負担 |

障がいがある場合はどう考える?
障がいがあると、
「移行支援を使うべき?」
「A型やB型がいいの?」
と迷うこともあります。
でも、
・生活リズムが崩れている
・対人不安が強い
・引きこもり期間が長い
そんなときは、
いきなり週5日通所はしんどいことも。
その間を支えるのが
就労準備支援になる場合もあります。
制度よりも大事なのは、
今の自分に合っているかどうかです。
通い始めて変わったこと
最初は週1回。
外に出るだけで精一杯。
でも、
・朝起きる習慣がついた
・人と話す時間が増えた
・少し自信が戻った
小さな変化が、次の一歩につながりました。
「まだ働けない」は、
止まっていることではなかったんです。

よくある質問
Q. 本当に無料?
はい、原則無料です。
まずは安心して相談してください。
Q. 働く気持ちがなくても大丈夫?
大丈夫です。
「怖い」「動けない」
そのまま話してOKです。
Q. どこに相談すればいい?
お住まいの市役所の自立相談窓口へ。
「就労準備支援について聞きたい」と伝えましょう。
まとめ
就労準備支援は、
✔ すぐに働けなくてもいい
✔ 原則無料
✔ 市役所から相談できる
✔ 障がいがなくても利用可能な場合がある
焦らなくて大丈夫。
整える時間も、
ちゃんと前に進む一歩です。
「まだ働けない」は、
甘えじゃありません。
それは、再スタートの準備期間です。




