【実体験】理学療法士・作業療法士が病院を変えた!2000年代から始まったリハビリ革命

【実体験】理学療法士・作業療法士が病院を変えた!2000年代から始まったリハビリ革命 特集記事

今や、整形外科じゃなくても、入院してなにかの手術をしたら、ほぼ、、、

リハビリが待っている。。。。

私はこれまで、入退院や手術を繰り返しており、現在も、理学療法士さんから渡されたリハビリメニューをこなす毎日。今回は、私自身の体験を通して感じた「リハビリのすごさ」と、その変化を支える理学療法士さん・作業療法士さんの役割についてお話しします。

👩‍⚕️理学療法士さんと作業療法士さんってどんな人?

理学療法士さんとは?体を「動かす力」を支える専門家

理学療法士は、けがや病気、障がいなどで体の動きが低下した方に対し、歩く・立つ・座るといった基本的な動作を回復・維持・予防するために、運動療法や物理療法などで支援・サポートを行う国家資格の専門職です。

日本で理学療法士の制度ができたのは1965年(昭和40年)。戦後の戦傷者のリハビリや、1960年代の小児まひ(ポリオ)の流行をきっかけに、アメリカで発展していたリハビリ技術が導入されました。

しかし、病院などで本格的に理学療法士によるリハビリが広まったのは2000年代に入ってから。その理由については、後ほど詳しくご紹介します。

作業療法士とは? その人らしい「暮らし」を支える専門家

作業療法士は、けがや病気、障がいなどによって日常生活に支障がある方に対し、食事・着替え・家事など、日々の「作業(=生活のすべての活動)」を通して、心と体の回復・維持・自立を支え、その人らしく暮らせるようサポートを行う国家資格の専門職です。

日本で作業療法士の制度ができたのは、理学療法士と同じく1965年(昭和40年)。ただし、作業療法士が病院などで広く活躍するようになったのも、2000年代に入ってからです。


参考:首都医校:🔗リハビリテーション(リハビリ)とは?目的や種類と関わる仕事について解説

🩼大きく開いた「35年のずれ」

制度ができても、すぐに活躍できなかった理由

前述の通り、1965年に理学療法士と作業療法士の制度ができましたが、専門学校も少なく、資格者が少なかったことなどから、理学療法士と作業療法士は、長い間あまり知られていませんでした。

また、リハビリの医療点数が低く、病院の収入にあまり影響しなかったため、現場でも重要性が十分に理解されていませんでした。

高齢化社会がリハビリに火をつけた!

1980年代〜90年代になると、日本では車社会となり交通事故が増加。さらには脳卒中の増加と高齢化社会となり、リハビリの必要性が増加。

診療報酬でもリハビリが「点数として評価される」ようになり、病院にとってもリハビリを提供するメリットが出てきました。

これにより、理学療法士・作業療法士の常勤配置が進み、2000年代、およそ35年遅れで医療チームの重要な一員として活躍できるようになったのです。

👩‍🦯【私の実体験】1990年代と2000年代でこんなに違った

入院患者がヒマしていたのは1990年代まで!

私の実体験では、1990年代までの入院は、手術後は何日も安静にして、起き上がれるようになったら先生の指示で少し歩く、という程度でした。

ところが、2000年代以降は一変。

お見舞いに行ったら、患者がベッドにいるという風景は1990年代までで、2000年代以降は午前も午後もリハビリが基本。手術の翌日から理学療法士さんが病室に来て、ベッド上で足を動かしたり、少しずつ運動を始めます。最初は大変ですが、回復が早くなり、入院期間も短くなりました。

現代では、1日に1〜3回のリハビリに加え、絶対安静の患者さんを除いては、食事や入浴、検査などで忙しく、患者さんがゆっくりできるのは夕食後だけというのが一般的です。

【余談】スリッパ→スニーカーの変化

自分が小さい頃の入院では、地域にもよると思いますが、患者はスリッパを持って入院し、退院する時には「もう二度と入院しなくてよいように」との意味合いを込めて、病院にスリッパを捨てて退院するというような都市伝説がほのかにありました。

が、今はリハビリがあるので、入院患者さんはスリッパではなく、スニーカーを持って入院します。(お風呂の時、若干不便です。。)

🚶これが現代の「リハビリ革命」

理学療法士さんと作業療法士さんのタッグ

リハビリでは、症状に応じて理学療法士さんと作業療法士さんが担当します。私の時も、理学療法士さんだけの日もあれば、両方の先生がついてくださる日もありました。

両方の先生がついてくださる日は、午前中に理学療法士さんと歩く練習や、筋力維持の運動を行い、午後は作業療法士さんと手先の動きや日常生活の動作の訓練をしました。こうした連携で、退院後も自然に生活に戻れるようサポートしてくれます。

理学療法士さんは「動ける体」を作り、作業療法士さんは「暮らせる生活」を整える。このチームワークが現代リハビリの基本です。

ほかにも、リハビリチームに加わるキーパーソン

医師や看護師、理学療法士、作業療法士のほかに、チームとなってリハビリを支える職業には、こんな職業があります。※赤字は国家資格

言語聴覚士:言葉や発声、嚥下(飲み込み)の障害に対して評価・訓練を行う専門職。
義肢装具士:義肢や装具の作製・調整を通じて、身体機能の補助や自立支援を行う。
保健師:地域や家庭での健康管理・生活支援を行い、予防や再発防止に関わる。
ソーシャルワーカー(社会福祉士):患者や家族の生活・経済・社会的問題の相談支援を行う。
・臨床心理士:心理評価やカウンセリングを通じて、心のケアや行動面の支援を行う。
・リハビリテーション工学士:福祉機器や環境の調整を通じて、リハビリや生活機能向上をサポートする。
・職能訓練士(作業指導員):働く力や日常生活動作を高めるための訓練・職業指導を行う。
介護福祉士:日常生活の介護や支援を行い、生活の質を維持・向上させる。
介護支援専門員(ケアマネジャー):個々の利用者に合わせた介護サービス計画(ケアプラン)の作成・調整を行う。

参考:慶応義塾大学病院:🔗病気を知る リハビリテーションの役割

なぜこんなに変わったの?

最近の医療では「早く動くほど回復が早い」という考えが広まり、医師・看護師・リハビリスタッフがチームでサポートするようになりました。国の制度も「早く退院して家で生活を支える」方向に変わっています。

早く家に帰れると、自然と寝たままの状態が減り、筋力低下や血栓のリスクも減り、気持ちも前向きに。患者さんにとっても入院はやっぱり不自由ですし、家での食事や自由のありがたさは格別(笑)。病院にとってもベッドが空きやすく、みんなにメリットがあります。

これは、手術や麻酔の進歩、リハビリスタッフの増加、チーム医療の定着があってこそ。医療とリハビリの進化が、安心して短く入院できる今の形を作っています。

進化し続けるリハビリ

「機能障害・代償・予防」3つのリハビリのやさしいアプローチ

リハビリは、失った動きの回復のための「機能障害」へのアプローチだけでなく、失った動きの代わりの動きができるように(右手を骨折したので、左手でお箸を持つなど)訓練する「代償的アプローチ、そして、これ以上体を痛めないように「予防するアプローチ」この3つの組み合わせが大切です。

この3つのアプローチで、体の負担を減らす方法を探ったり、より動ける方法はないか?を考えながら、患者さんをサポートします。

海外での技術の習得

私は、退院時にいただいたメニューをもとに、毎日リハビリを続けています。でも、続けていると少しずつ成果が頭打ちになってきます。

そんな時、主治医の先生が「次はこんなリハビリを」と新しい指示をくださいます。その病院では、理学療法士さんや作業療法士さんは都度、海外で最新のリハビリ技術を学び、それがすぐに治療に活かされています。私もまもなく、新しいリハビリに挑戦する予定です。

リハビリは、退院後もケアが必要な私のような患者にとって欠かせない存在になっています。そして、日々進化し続けるリハビリは、これからの高齢化社会を支える大切な役割を果たしていくように感じます。

【まとめ】リハビリが回復を大きく支えている

1990年代の入院では、自分の実体験では本当にヒマで、痛みが減っていくのをただ待っているという毎日。入院期間も何カ月にも渡ったり。

2000年代に入ってからの入院は、昼間の時間は、リハビリの先生方との会話や運動で、痛みや孤独がまぎれ、病院での長い夜も、疲れで眠れるようになったり、入院期間もとても短くなりました。

高齢者にとっても、家で過ごすだけでなく、デイサービスなどを活用し、介護スタッフと連携することで、体の機能を維持しながら安心して生活できるようになりました。

リハビリは、体の回復だけでなく、心の支えや生活の安心にもつながるようになった現代。これからも、リハビリによる回復の力はますます広がっていくのでしょう。


<関連記事>メンバーのミスター小西さん、骨折するもリハビリで回復!