就労継続支援A型事業所 株式会社メジャーサポートサービス 浜松事業所

ヘルプマークとは?精神障害を持つ私の葛藤と願い

こんにちは!
在宅勤務をしているKです。普段は自宅で仕事をしているので、通勤は月に1回、浜松の事業所へ出向する時だけです。しかし、そのわずかな出向でも実はさまざまな「困りごと」があります。その一つが、「ヘルプマークを使うべきかどうか」という問題です。今回は、精神障害を持つ私が抱える葛藤と、ヘルプマークを使うことへの思いについてお話ししたいと思います。

ヘルプマークって何?

まず、ヘルプマークについて簡単に説明します。ヘルプマークは、赤い地に白い十字とハートが描かれたマークです。
義足や人工関節を使っている人、妊娠初期の人、病気で疲れやすい人など、見た目ではわからないけれどサポートが必要な人がつけています。


どんなときに使うの?

  • 電車やバスで席をゆずってほしいとき
  • 体調が悪くなって助けてほしいとき
  • 緊急時に配慮してほしいとき など

ヘルプマークは、公共の場で支援が必要な人が身につけることで、その存在を周囲に知らせ、助けを求めるためのマークです。特に、外見では分かりづらい障害を持っている人に向けたもので、私の場合、精神的な障害があるため、見た目ではそのことが分かりません。時々、急に体調が悪くなり周囲にサポートをお願いしたいと感じることがありますが、その時にヘルプマークが役立つのです。

ヘルプマークの裏側には、持っている人の配慮してほしいことや緊急連絡先などが簡単に書けるスペースがあります。

たとえば、

  • 「疲れやすいです」
  • 「助けを求められません」
  • 「発作が起きたら◯◯に連絡してください」など。

障害や困りごとがあることを伝えるための補足情報を書く場所です。

精神障害を持つ私の葛藤

私がヘルプマークを使うべきかどうか悩む理由は、精神的な障害という目に見えにくい問題を抱えているからです。日常生活で特別な支援が必要と感じることは少ないのですが、突発的に体調が崩れることがあり、それが精神的なストレスや不安、時にはパニック発作に繋がることもあります。公共の場で急に体調が悪化したときに助けを求めやすくなる点で、ヘルプマークは非常に有効です。

とはいえ、ヘルプマークを使うことに対して少し抵抗もあります。なぜなら、精神的な障害は外から見ても分かりにくいため、周囲の人々に理解を得られるか不安になることがあるからです。「見た目は元気そうだから大丈夫だろう」と思われてしまい、ヘルプマークを使うことで逆に疑念や誤解を招いてしまうのではないかという不安があります。

さらに、私は自分がヘルプマークを使うことが、「甘んじている」とは思いたくないという葛藤もあります。確かにヘルプマークを持っていることで、何か助けを求める時にそれを示す手段が得られます。しかし、その一方で、時には「本当にそれを必要としているのだろうか?」と自問自答してしまうこともあります。私は、助けを求めることが必要な時には素直に求めるべきだと思っていますが、それでも自分がそれに依存しすぎていないか、どこかで不安を感じてしまうのです。

ヘルプマークを持つことで得られる安心感

それでも、ヘルプマークを持っていることで、実際に体調が悪くなった時に、助けてくれる人が現れる可能性が高くなるのは大きな安心感です。周囲が「何か困っているのかな?」と気づいてくれると、私は心の中で少し安堵することができます。もしもパニック発作や体調不良で動けなくなった場合、ヘルプマークがあれば助けを求めやすくなります。

また、私にとっては、他の人が助けを提供してくれることそのものが、非常にありがたい支援となります。それがどんなに小さなことであっても、心から感謝の気持ちを抱いています。ヘルプマークを使うことの願い

ヘルプマークを使いたい理由は、単に自分が楽になりたいからだけではありません。精神障害や見えにくい障害を持つ人々が、もっと助けを求めやすい環境を作るためでもあります。「障害を持つことが恥ずかしい」と感じている人もいるかもしれませんが、私はヘルプマークを使うことで、必要な時に助けを求めやすくなるだけでなく、そのことをオープンにすることで周囲の理解が深まるのではないかと考えています。

精神障害を持っていることには制約もありますが、それは私の一部であり、助けを求めることは決して悪いことではないと自分に言い聞かせています。ヘルプマークを使うことがその第一歩になれば良いと思っています。

おわりに

精神障害を持つ私にとって、ヘルプマークは一つの支援手段であり、その使用には葛藤も伴います。周囲の理解を得るために自分から発信することの重要性を感じていますが、その過程で「甘んじているのではないか」と思ってしまう自分もいます。それでも、ヘルプマークを使うことで、私のように見えにくい障害を持つ人々が、少しでも安心して生活できる社会が実現することを願っています。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
気づけば少し長い文章になってしまいましたが、ここまで目を通してくださったことに、心から感謝しています。

ヘルプマークや精神障害について、少しでも「こんな思いで使っている人もいるんだ」と感じていただけたなら、それだけでこの文章を書いた意味があったと思います。

私自身、まだまだ葛藤しながら日々を過ごしていますが、こうして思いを言葉にすることで、少しずつ前に進めたらと思います。
どうか、あなたの日常の中にもやさしいまなざしと、あたたかい気づかいが広がっていきますように。

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