障がいのある人も、ない人もいっしょに。暮らしやすい社会をつくろう~バリアフリーとユニバーサルデザインのちがい

障がいのある人も、ない人もいっしょに。暮らしやすい社会をつくろう~バリアフリーとユニバーサルデザインのちがい コラム

はじめに

こんにちは。私は、メジャーサポートサービス浜松事業所で在宅勤務をしている、車いすユーザーのYです。

「障がいがあっても、外出は安心してできるかな?」「ユニバーサルデザインとバリアフリーって、どう違うの?」
そんなふうに感じたことはありませんか?

安心して暮らしたり、お出かけしたりするためには、身の回りの環境が使いやすくなることが大切です。
ユニバーサルデザインとバリアフリーについて知っておくと、日々の生活がちょっと楽になったり、困ったときの対処にもつながります。

この文章では、ふたつの違いをわかりやすくご紹介しながら、暮らしに役立つヒントもお届けしたいと思います。どうぞ、リラックスして読んでみてくださいね。

この記事でお話すること

  • ユニバーサルデザインとバリアフリーって、なにが違うの?
  • どちらもどう使える?どんな場面で役に立つの?
  • 身近な例を交えて、くらしに役立つヒントをご紹介

ユニバーサルデザインとバリアフリーのちがい

高齢化や多様性が進む現代社会では、「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー」という言葉を耳にする機会が増えました。
どちらも「すべての人にやさしい環境づくり」を目指していますが、意味や目的には明確な違いがあります。

だれのため?

  • バリアフリーは、障がいのある方や高齢の方など、特別なサポートが必要な人のための工夫です。たとえば、段差をなくしたり、手すりをつけたりします。
  • ユニバーサルデザインは、最初からすべての人が使いやすいように考えられた設計です。年齢や障がいの有無にかかわらず、みんなが使いやすいことを大切にしています。

どうやって考える?

  • バリアフリーは「あとから工夫して使いやすくする」もの。
  • ユニバーサルデザインは「最初からみんなが使いやすいようにする」ものです。

見た目や使いやすさは?

  • ユニバーサルデザインでは、見た目や使い心地も大事にします。
    たとえば、おしゃれでかっこよくて、しかも使いやすい!などです。
    最近では身近な商品などにも増えてきています。
  • バリアフリーでは、まず「困っていることをなくす」ことに重点をおきます。

くらしの中の具体例

分野バリアフリーの例ユニバーサルデザインの例
建物車いすのためのスロープや手すり段差が最初からない床、みんなが使いやすい自動ドア
交通点字ブロック、バスの乗り口の段差解消音声ガイド、見やすい案内表示、押しやすいボタン
おうちお風呂に手すりをつける、キッチンの高さ調整レバー式の水道、どの世代にも使いやすい照明スイッチ

「バリアフリーはあとからサポートを足す」
「ユニバーサルデザインは最初からみんなにやさしい」

そんなイメージで覚えるとわかりやすいですよ。

どちらも目指すのは「みんなにやさしい社会」

バリアフリーもユニバーサルデザインも、目指しているのは同じ。「どんな人でも安心して暮らせる社会」をつくることです。

バリアフリーで、必要な人に必要なサポートを届ける。
ユニバーサルデザインで、誰もがストレスなく過ごせる環境を広げる。

両方が組み合わさることで、よりやさしい社会になっていきます。

いまの課題と、これから

困っていること

  • 費用や知識が足りなかったり、現場の理解が追いついていなかったりすることもあります。
  • 誰のために必要か」が、まだ広く知られていないことも課題です。

明るい未来へ

  • 最近では、スマート家電やIT技術を使って、誰でも使いやすい道具や環境が増えてきています。
  • 教育や企業の取り組みも進んでいて、少しずつでもやさしい社会へと動いています。

障がいのある方にとって知っておきたいポイント

  • 基本を知ろう
    • 「バリアフリー=困っている人をサポート」
    • 「ユニバーサルデザイン=みんなにやさしい設計」
  • 身近で使ってみよう
    • 点字ブロック押しやすいエレベーターのボタンなど、よく見てみるといろんな工夫があります。
  • 声を届けていこう
    • 自分の経験を伝えることも、社会を変える一歩になります。「こうしたら使いやすくなるよ」と気づいたことは、ぜひまわりにシェアしてみてくださいね。

よくあるご質問

Q:ユニバーサルデザインはなぜ広がっているの?

A:いろいろな人が安心して暮らせるようにしたいという思いが広がっているからです。
高齢の方や外国の方、小さなお子さんなど、さまざまな人にとってやさしい設計が、これからの社会にとっても大切なんですね。

Q:バリアフリーって、法律で決まってるの?

A:はい、2006年から「バリアフリー法」という法律があります。
公共の建物や交通機関などは、みんなが使いやすいようにすることが定められています。

おわりに

ユニバーサルデザインとバリアフリーは、似ているようで考え方がちがいます。
でも、どちらも「誰もが安心して暮らせる社会をつくりたい」という気持ちから生まれたものです。

身近なところから少しずつ、「こうだったらもっと便利だな」「これって、ユニバーサルデザインかも?」と気づくことが増えるといいですね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
これからも、あなたの毎日が、もっとやさしく、もっと自由に広がっていきますように。