障がいがあっても働きたい!自立したい!―そんな想いを支える「就労支援事業」の活用ガイド

障がいがあっても働きたい!自立したい!―そんな想いを支える「就労支援事業」の活用ガイド A型事業所について

こんにちは!メジャーサポートサービス浜松事業所で在宅ワークをしている車いすユーザーのYです。

「働きたい!」「自立したい!」そんな熱い想いを抱えている障がいをお持ちの方、たくさんいらっしゃると思います。私自身も障がいを持ちながら「働きたいけど、なかなか難しい…」と悩み、そんな時に出会ったのが「就労支援事業」でした。

就労支援事業は、働きたいけれど何らかの事情で困難を抱えている方をサポートしてくれる、心強い味方です。

「でも、利用するにはどうしたらいいの?」「手続きって難しいんじゃないかな?」と不安に思う方もいますよね。

この記事では、就労支援事業の利用を考えているあなたに向けて、

  • 就労支援事業の基本的な利用方法
  • 相談の際に気を付けるべきポイント
  • 利用することで得られるメリット

について、分かりやすく解説していきます。

就労支援事業をうまく活用することで、あなたの就職活動がきっとスムーズに進みますよ!
不安を解消して、前向きに一歩を踏み出すための情報をお届けしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「働きたい」「自立したい」を叶える!就労支援事業ってどんなもの?

就労支援事業は、自立した生活をめざす皆さんをサポートするための、とっても大切な制度です。

障がいやさまざまな事情を抱える人が、安心して働き、地域で自分らしい暮らしを送れるように、様々な形で支援してくれます。

この制度には、たとえば「就労移行支援」や「就労継続支援(A型・B型)」、そして生活面を支える「自立生活援助」など、いくつかの種類があります。

それぞれの事業には目的があり、利用する方の状況に合わせて、ぴったりのサポートを受けられるのが特徴です。

ここからは、これらの就労支援事業について、もう少し具体的に見ていきましょう!

(写真:photoAC)

【あなたの目標は?】主な就労支援事業の種類をチェック!

ここでは、特に働くことに関連の深いサービスを中心に、どんなサポートが受けられるのかをご紹介します。

一般企業への就職を目指すなら「就労移行支援事業」

就労移行支援は、障がいのある方が一般企業で働くことを目指すための支援サービスです。

「働きたいけれど、どうやって就職活動を進めればいいのか分からない」「仕事をするために、まず何をすればいいの?」――そんな不安や悩みを持つ方のために、専門的なサポートをしてくれます。

  • 職業訓練: 仕事に必要なスキル(パソコン、ビジネスマナーなど)や、円滑な人間関係を築くためのコミュニケーション術などを学べます。
  • 就職活動の支援: 魅力的な履歴書の書き方や、面接での受け答えの練習など、就職活動全般をサポート。
  • 職場実習や適応訓練: 実際の職場で働く体験ができ、自分に合った仕事を見つけるヒントになります。

このサービスは、原則として2年間まで利用できます。その間に一人ひとりの目標や状況に合わせて、就職を目指していきます。

さらに嬉しいのが、就職が決まった後も「職場に慣れるためのサポート(定着支援)」を受けられる場合が多いこと。長く安心して働き続けられるように、環境づくりまでサポートしてくれるんです。

「働くこと」を通して自立した生活を実現したい方にとって、就労移行支援事業はまさに大切なステップ。自分らしく働くための準備をしたい方には、とっても心強いサービスですよ。

安定した「働く場所」が欲しいなら「就労継続支援事業」

就労継続支援は、「一般企業で働くのはまだ難しいけど、働きたい」という方に、「働く場所」と「経験を積む機会」を提供してくれるサービスです。主に「A型」と「B型」の2種類があります。

就労継続支援A型:雇用契約を結んで働きたいあなたに

就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結び、お給料(賃金)をもらいながら働くことができるサービスです。最低賃金が保証されるため、収入を得ながら働く経験を積むことができます。
メジャーサポートサービスはこの就労継続支援A型事業所になります。

  • 「雇用契約を結んで、きちんと賃金をもらいながら働きたい」と考えている方
  • 働く経験を積み重-ねて、自信をつけたい方
  • 規則正しい生活リズムを身につけたい方
  • 将来的に一般企業への就職も視野に入れているが、まずは安定した環境で働きたい方

就労継続支援B型:自分のペースで無理なく働きたいあなたに

就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに、作業に応じた「工賃」を受け取りながら働くことができるサービスです。A型に比べて、比較的自分のペースで働くことができ、体調や体力に合わせた働き方が可能です。

  • 「まずは無理なく、自分のペースで働きたい」と考えている方
  • 体調や体力に不安があり、長時間の勤務が難しい方
  • 焦らず、ゆっくりと働くことに慣れていきたい方
  • 雇用契約にこだわらず、社会とのつながりを持ちたい方

【生活面もサポート】その他の就労支援関連サービス

働くことだけでなく、生活面全般をサポートしてくれるサービスもあります。

自立生活援助:一人暮らしの「困った」をサポート

自立生活援助は、障がいのある方が地域で安心して自立した生活を送るためのサポートを行うサービスです。

「ひとり暮らしをしてみたいけれど、不安がある…」「家事やお金の管理がうまくできるか心配…」
そんな思いを持つ方が、自分らしく生活できるように、日常生活をサポートしてくれます。

  • 家事や買い物の仕方、金銭管理の方法など、生活に必要なスキルを身につけるお手伝い
  • 相談支援を通じて、不安や困りごとを一緒に考える
  • 地域のサービスや施設の利用方法のサポート

後悔しない選び方!まずは「あなたの目標」を明確にしよう!

就労移行支援と就労継続支援、どちら選んだらいいの?と迷う方もいらっしゃると思います。
どちらを選ぶかは、あなたの「働くことに対する目標」によって大きく変わってきます。

Q
あなたは将来、どんな働き方をしたいですか?
A
  1. 一般企業で働きたい!  ▶ 就労移行支援が第一候補です。
  2. まずは雇用契約を結んで、賃金を得ながら働きたい!  ▶ 就労継続支援A型が第一候補です。
  3. 自分のペースで、無理なく働きたい!  ▶ 就労継続支援B型が第一候補です。

もちろん、途中で目標が変わることもありますし、最初は就労継続支援から始めて、体調やスキルが整ってから就労移行支援へステップアップする方もたくさんいらっしゃいます。
「なかなか、決められない」という方は、相談しながら決めるのも一つです。

就労支援事業を利用するには?3つのステップで安心!

どのサービスを利用したいか決まりましたら、就労支援事業の手続きをしましょう!

「どうやって利用すればいいの?」と不安に思う方も大丈夫!
就労支援事業を利用するためのステップは、主にこの3つです。

【STEP:1】まずは相談!地域の窓口へGO!

何から始めればいいか分からなくても、まずは相談することが第一歩です。

  • お住まいの市区町村の障害福祉課: 地域の福祉サービス全般について教えてくれます。
  • 相談支援事業所: 専門の相談員が、あなたの状況に合ったサービスや、申請の方法を案内してくれます。
  • ハローワーク: 障害者専門の窓口があり、就職に関する相談ができます。

専門のスタッフが一緒に考えてくれるので、安心して進められますよ。

【STEP:2】申請の手続きと面談

利用するためには、各市町村の窓口に「障害福祉サービス受給者証」の申請が必要です。
受給者証の発行には「サービス等利用計画」の作成が必要になります。

書類の提出や、支援機関との面談を受けることが一般的です。面談では、「どんな支援が必要か」「どんな目標を目指すか」を一緒に考え、あなたに合わせた個別の支援計画が作られます。

【STEP:3】サービスの利用開始!

支援計画がまとまったら、いよいよ就労支援サービスがスタート!
一人ひとりに合った内容で、無理のないペースで支援が行われます。

(写真:photoAC)

【安心ポイント】よくある質問を解決!

「自分でも使えるの?」「費用はどれくらい?」といった不安や疑問、ありますよね。ここで、よくある質問にお答えします!

Q
どんな人が利用できるの?
A

障害者手帳の有無にかかわらず、医師の診断や定期的な通院があり、就労意欲がある方が対象となることが多いです。具体的な対象者は事業所や自治体の判断によります。

Q
就労支援事業を利用するには、障害者手帳が必要ですか?
A

障害者手帳を持っていると、就労支援サービスをスムーズに利用しやすくなります。たとえば「就労移行支援」や「就労継続支援」などのサービスでは、手帳の有無が利用条件のひとつになることがあります。

でも、手帳がなくても利用できるケースもあります!「自分には手帳がないから利用できないかも…」と心配せず、まずはお住まいの市区町村の相談窓口や、気になる就労支援事業所に相談してみてください。あなたの状況に応じたサービスを紹介してくれる場合もありますよ。

Q
福祉サービスの利用料は高いですか?
A

福祉サービスの利用料は、世帯の所得に応じて負担が変わる仕組みになっています(これを「応能負担」といいます)。所得が低い方は、負担が軽くなるように配慮されているので安心してください。

たとえば、生活保護を受けている方は自己負担が免除になることが多いですし、障害者手帳を持っている方も、負担が軽くなる制度があります。

「費用が心配で利用に踏み出せない…」という方は、まずは市区町村の福祉課や相談支援事業所で、具体的な負担額について相談してみましょう。

Q
利用期間はどのくらい?
A

就労移行支援は原則最長2年間、就労継続支援は特に期間の定めがないことが多いです。個々の状況によって期間は異なります。

【ココが重要!】就労支援事業所を選ぶときのポイント

就労支援事業所を選ぶときは、「自分に合った環境で、安心して働く・働く準備ができるか」がとっても大切です。事業所ごとに雰囲気や支援の内容が異なるので、以下のポイントを参考に、慎重に選んでみてくださいね。

自分の目的に合った支援内容か?

まず、あなたがどんな働き方をしたいかによって、選ぶべき就労支援事業のタイプが変わってきます。

  • 一般企業で働きたいなら「就労移行支援」
  • 雇用契約を結んで働きたいなら「就労継続支援A型」
  • 体調や障がい特性に配慮した軽作業がしたいなら「就労継続支援B型」

あなたの体調やスキル、希望する働き方に合っているかを見極めることが大切です。

実績や作業内容をチェック!

  • 過去の就職者の数や、長く続いている人の割合(定着率)を確認してみましょう。
  • どんな作業や訓練内容があるか(例:パソコン作業、軽作業、接客など)も重要です。
  • 事業所が得意な業種や業界(IT系、清掃業務など)もチェックしておくといいですね。

【一番大事!】見学・体験利用をしてみよう!

ほとんどの事業所で、見学や体験を受け入れています。実際に足を運んで、肌で感じるのが一番!

体験時には、次のような点を観察してみてください。

  • 職員さんの対応は丁寧で親しみやすいか
  • 利用者の皆さんの雰囲気は落ち着いていて安心できるか
  • 通いやすい場所か(交通手段、バリアフリーなど)
  • 自分が続けられそうな作業内容か

もし「合わないかも…」と感じたら、無理に決めずに、複数の事業所を比較検討するのがおすすめです。

相談支援専門員と一緒に検討する

もし「計画相談支援」を受けている場合は、相談支援専門員と一緒に事業所を探すことができます。第三者の目線からアドバイスをもらえるので、安心して選ぶことができますよ。

サポート体制や連携先も確認!

  • ハローワークや企業との連携実績があるか
  • 就職後のフォロー(職場定着支援)があるか
  • 医療・福祉・家族との連携も含めた支援が可能か

こういった点も確認しておくと、より安心して利用できます。

「就職できればどこでもいい」ではなく、「自分が安心して通えるか」「長く続けられるか」を大切にしてくださいね。

まとめ

障がいのある方が「働くこと」や「自立した生活」を実現するために、就労支援事業はとても心強い存在です。

それぞれの体調や特性、ライフスタイルに合わせたサービスをうまく活用することで、あなたらしい働き方・暮らし方を見つけやすくなります。

「まずは相談してみること」が、前向きな一歩につながります。不安があっても、あなたの思いや希望に寄り添ってくれる人が必ずいますから、焦らず、あなたのペースで進んでいきましょう。

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このガイドが、あなたの「働きたい!」「自立したい!」という想いを後押しするきっかけになれば嬉しいです。