障害者手帳をお持ちの方は、交通機関の運賃割引があります。しかし、割引の適用のために毎回窓口で切符を買ったり、手帳を提示したりするのは、手間や時間がかかりますよね。
弊社メジャーサポートサービス浜松事業所に通う利用者さんも、電車やバスを利用されている方も多くいますが、実はその手間を減らす「障がい者用ICカード」があるのをご存知ですか?
実は、静岡県・浜松市のエリアの交通系ICカードには、一度登録すればタッチするだけで自動的に割引運賃が適用されるものがあります。今回は、日々の通所や外出がスムーズになる「障がい者用ICカード」についてご紹介します。
✌️浜松の強い味方!「遠州鉄道(ナイスパス)」の割引登録
浜松市民にとって最も身近な公共交通機関といえば、赤電(遠鉄電車)と遠鉄バスです。その遠州鉄道が発行しているICカードが「ナイスパス」。「ナイスパス」は、赤電と遠鉄バスの両方で使えて、事前の障がい者登録で便利になります。
と、その前に遠州鉄道の「障がい者割引」とは?
身体・知的・精神障がいの各手帳や割引証をお持ちの方は、電車(赤電)の有人改札やバスの運転手さんに提示すると、運賃が5割引きになります(付き添いの方も同様に割引です)。
【💡赤電をご利用の際のポイント】
・割引後の運賃が160円を下回ることはありません(最低運賃は160円です)。割引後の運賃が最低運賃を下回る場合は、最低運賃(大人160円)を支払います(遠鉄バスは初乗り運賃でも5割引)。
・切符を買う際は、160円以内の区間なら「160円の切符」を、それ以上の区間なら「こども料金の切符」を購入します。
遠州鉄道株式会社 遠鉄バス:🔗運賃規定
遠州鉄道株式会社 遠鉄電車:🔗運賃表
障がい者割引の「✌️ナイスパス」
上記の乗車時や降車時の障がい者手帳の提示や、切符の購入の手間などを一気に解消してくれるのが「障がい者用ナイスパス」です。
障がい者割引が自動的に適用されるナイスパスには「2種類」あり、本人のみの使用のため、記名式のみとなります。
✌️緑色のナイスパス
一般のナイスパスで、障がい者割引の登録をおこなうと、緑色のナイスパスに「割」の字が印刷されます。
これがあれば、電車やバスの乗り降りにタッチするだけで、自動的に運賃が半額になり、毎回手帳を出す手間がなくなります。
【💡選べる支払い方法】
・使いたい分だけチャージする「プリペイド式」
・残高不足の心配がない「オートチャージ式」
・お得な「定期券(5割引き)」 ※定期券は一部対象外(ワイドフリー等)があるためご注意ください。
【💡忘れないで!1年ごとの更新】
ナイスパスの障がい者割引有効期限は1年間です。期限が切れると改札でエラーになってしまうので、お早めに🔗「ナイスパス取扱窓口」で更新しましょう。手続きには、ナイスパスと各種手帳(または割引証)をお持ちください。

写真:遠州鉄道株式会社 遠鉄バス🔗✌️ナイスパス
✌️ピンク色のナイスパス
浜松市の「障がいのある人への外出支援事業」で「遠鉄バス・電車共通カード」を選択された方が持つICカードです。
ピンク地に「浜松市」の印刷が施され、外出支援助成の7,000円分がチャージされた状態で届き、タッチするだけで自動的に半額運賃で利用できます。
【💡知っておきたいポイント】
・期限に注意: 最初の7,000円分は、次の「3月31日」までの期限付きです。使い切らないと無効になってしまうので、早めに使いましょう。
・交換は早めに:上記のように期限があるので、浜松市から「障がいのある人への外出支援事業」の用紙が届き、「遠鉄バス・電車共通カード」を選択する場合は、用紙が届き次第なるべく早めに、用紙の指示に従ってピンクのナイスパスの交付を受けましょう。
・自分でチャージもOK: 7,000円分を使い切った後も、自分でお金をチャージすれば、引き続きそのまま使い続けることができます。(障がい者割引設定がされているので、自分でチャージした分も割引で自動引き落としされます。)
浜松市:🔗障がいのある人への外出支援事業
ナイスパスへのチャージ(入金)方法
ナイスパスは繰り返し使えます。残高が少なくなったら、早めに以下の場所でチャージしましょう。
- チャージ可能な場所: ナイスパス取扱い窓口、電車の駅の券売機、バスの車内など
- チャージ可能金額: 1,000円〜10,000円まで(1,000円単位)
毎回チャージするのが面倒な方には、自動的でチャージされる「🔗オートチャージサービス」もあります。※遠鉄のクレジットカード🔗「えんてつカード」を作る必要があります。
遠州鉄道株式会社 遠鉄バス:🔗チャージ方法、オートチャージ機能
🚃JRの乗車券障がい者割引の仕組みを知ろう!
浜松市にお住まいの方には便利なJR東海のICカード「TOICA」にも「障がい者用TOICA」があるのをご存じですか?
しかし、遠鉄などの私鉄とは異なり、JRでは割引条件などが変わります。まずはJRの割引ルールからご案内します。
注意が必要な「JRの割引ルール」
障がい者の単独(1人)での移動は100km超から割引
JRを一人で利用する場合、障がい者の運賃が5割引きになるのは、片道の移動距離が「100km」を超えたときだけです。
例えば、浜松駅から掛川駅や豊橋駅などへ一人で行く場合は、100kmに満たないため、ICカードを使っても通常運賃です。おおむね浜松からだと東海道線で、西は名古屋市の金山駅以西、東は静岡市の蒲原駅以東がJRの営業キロで100kmを越えます。
ポイントは、手帳の「第1種・第2種」のチェック!
JRの割引で大切なのは、障害の級数よりも手帳に書かれた「第1種(重度の判定など)」、「第2種(中度・軽度の判定など)」という記載です。これによって「介助者も割引になるか」が決まります。
※介助者と一緒の際の割引は、本人の乗車券と同時購入で、乗車駅・降車駅ともに同じ場合のみ適用されます。
| 移動のパターン | 第1種の方 | 第2種の方 |
| 介助者と一緒 | 二人とも5割引き(近距離でも同様) | 割引なし |
| 一人で移動する(100km超) | 本人のみ5割引き | 本人のみ5割引き |
| 一人で移動する(100km未満) | 割引なし | 割引なし |
近距離の割引は「介護者」がいる場合のみ
上記の表のとおり、JRで100Km以内の近くへ移動する場合、割引が受けられるのは、基本的に「第1種」の方が介助者と一緒に乗る時に限られます。この場合は、距離に関係なく二人とも運賃が5割引きになります。
【💡定期券を考えている方へ】 定期券については、単独移動でも割引になるケースがあります。通学や通勤で使いたい方は、一度駅の窓口で相談してみるのが一番確実で安心です。
🚃JR東海の「TOICA」や「Suica」「PASMO」の障がい者用ICカード
JR東海の「障がい者用TOICA」
JR東海の「障がい者用TOICA」は「第1種」の手帳をお持ちの方と、その付き添いの方がペアで利用できるICカードです。「本人用」と「介護者用」の2枚がセットで発行されます。
【💡ここがポイント!】
・対象: 第1種の手帳をお持ちの方 + 付き添いの方1名 (※第2種の方は対象外)
・利用条件: お二人が同じ行程で移動する場合に限ります(単独利用は不可)。
・購入場所: TOICAエリア内の「駅の窓口」
・使い方:それぞれのカードを改札にタッチします(自動で割引・常に手帳を携帯してください)。定期券としても利用可能です。
・使用期限:ナイスパスと同様に1年ごとの更新が必要。
・使用エリア:東海道線は米原以東(大垣~美濃赤坂間含む)、熱海以西(国府津も降車のみ可)。中央線は中津川以西。身延線は西富士宮以南。飯田線は豊川以南。関西本線は名古屋~亀山まで。高山本線の岐阜~美濃太田まで。愛知環状鉄道全線。武豊線全線。太多線全線。

写真:JR東海 👉障がい者用TOICA
JR東日本「障がい者用Suica」、株式会社パスモ「障がい者用PASMO」について
JR東日本「障がい者用Suica」は、JR東海の「障がい者用TOICA」とほぼ同様のルールで使用することが可能です。ただし、使用エリアは異なりますので、詳細はJR東日本の🔗障がい者用Suicaのご案内をご参照ください。

写真:JR東日本👉障がい者用Suicaのご案内
また、PASMOは主に首都圏の地下鉄や都営線、全国の私鉄(遠州鉄道は使用不可)などでご使用いただけます。使用のルールは、利用する鉄道会社のルールに合わせて使用することとなるので、詳しくは、利用する鉄道会社へお問い合わせください。

写真:株式会社パスモ👉障がい者用PASMOのご購入
🚃【ここが重要】私鉄なら、短い距離でも割引になることがあります!
JRは「一人のときは100kmを超えないと割引にならない」というルールですが、実は遠州鉄道(赤電)のように、私鉄では一人での短い移動距離でも、割引を受けられることがよくあります。
乗り慣れた地元の電車なら、割引のルールを解っていたりしますが、鉄道会社によってルールはそれぞれなので、初めて行く場所はお出かけ前にちょっと調べておくと、お得に、そしてスムーズに移動できます!
【余談】浜松市を通っているもう一つの私鉄路線「天竜浜名湖鉄道(天浜線)」ってどうなってる?
第1種の手帳をお持ちの方 + 付き添いの方1名と、第1種・第2種の手帳をお持ちの方の単独移動は乗車運賃が5割引きになります。ただし、現金のみの取り扱いとなり、交通系ICカードなどは使用できないので注意が必要です。利用時は必ず手帳を持参して、係員の方に提示しましょう。
天竜浜名湖鉄道:🔗障がいをお持ちのお客様について
🚃【まとめ】「有人改札の行列」というお悩みを解決!
これまでのご案内の通り、割引を受けるために毎回手帳を提示する場合、どうしても有人改札を通る必要があります。
でも、有人改札は、並んでいて順番待ちのことも。
朝の通勤時や、病院の予約が間に合わない!など急いでいるときはヒヤヒヤです。普段使う路線が「一人でも割引になる(遠鉄など)」場合や、「いつも付き添いの方と移動する」という場合は、「障がい者用ICカード」の利用を検討してみてませんか?
登録すれば年1回の更新でOK!ただでさえ移動が大変な毎日。移動時の不安を少し減らすだけでも、その日に、心の余裕ができるかもしれません。
<関連記事> JRの障がい者割引、EXサービスにようやく降臨!2026年秋、新幹線利用組は要チェック!
<参考記事>
・遠州鉄道株式会社 遠鉄バス:🔗運賃規定
・遠州鉄道株式会社 遠鉄電車:🔗運賃表
・遠州鉄道株式会社:🔗「ナイスパス取扱窓口」
・遠州鉄道株式会社 遠鉄バス:🔗✌️ナイスパス
・浜松市:🔗障がいのある人への外出支援事業
・遠州鉄道株式会社:🔗オートチャージサービス
・遠州鉄道株式会社:🔗えんてつカード
・遠州鉄道株式会社 遠鉄バス:🔗チャージ方法、オートチャージ機能
・JR東海:👉障がい者用TOICA
・JR東日本:👉障がい者用Suicaのご案内
・株式会社パスモ:👉障がい者用PASMOのご購入
・天竜浜名湖鉄道:🔗障がいをお持ちのお客様について


