こんにちは。
精神障がいを抱えながら、現在はA型事業所「メジャーサポートサービス浜松事業所」で在宅勤務をしているKです。
ニュースやビジネス記事で目にすることも多くなっている、
「OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)」という言葉
(日本語にすると「職場内訓練」です)。
これは、仕事を実際にしながら教わり、成長していくスタイルのことを指します。
ただ「仕事を任されて放置される」わけではなく、先輩や上司がそばで教え、サポートしながら進めていくものです。

でも、このOJTが上手くいかないと、働きづらさを感じたり、自信を失ったりすることも少なくありません。
今回は、かつて一般企業で「教えてもらえない辛さ」に苦しんだ私が、
A型事業所「メジャーサポートサービス」と出会い、“OJT”を実感した経験をお話しします。
「教えてもらえない」職場での苦労
いまはA型事業所で障がい者として働いていますが、以前は健常者として、一般就労していました。
そこは比較的自由な社風の職場。でも、それが裏目に出ました。
たとえば、業務マニュアルはほぼ存在せず、「とりあえずやってみて」「自分で考えて動いて」と言われるばかり。
最初に任された業務は、右も左も分からないままの手探り。聞いても「それぐらい自分で調べて」と言われ、勇気を出して提出した書類は「こんなのダメ」と一蹴されました。
何が間違っていたのかも分からず、聞いても答えは曖昧。
そのくり返しで、私はどんどん自信をなくしていきました。
限界を感じ、退職。そしてA型事業所との出会い
その後、私は様々な不幸も重なったこともあり、心身ともに限界がきて体調を崩しました。
そして、医師の診断を受け、障がい者手帳を取得することになりました。
その頃の私は、「もう自分は社会で働くのは無理なのかもしれない」と思い込んでいました。
そんな時に出会ったのが、こちらのメジャーサポートサービス浜松事業所という就労継続支援事業所(A型)です。

就労継続支援事業所とは、障がいを持つ方が一般企業での就労に向けてスキルを身につけながら働ける施設で、給与が支払われる形で働くことができます。ここでは、障がいに配慮した環境を提供し、個々の能力に合わせた支援を行ってくれるため、安心して働くことができます。
メジャーサポートサービスは、沖縄県と静岡県浜松市に拠点を構えるA型事業所で、ネットショップ運営や商品ページ作成、商品の梱包・出荷、データチェック、ブログ運用などの業務を通じて、障がいのある方がスキルを磨きながら働いています。
投げっぱなしじゃない「教え方」
ここで働き始めてしばらくして、「OJT」という言葉の意味を改めて知りました。
そして気づいたんです。
え? 今、自分が受けている支援って、まさにOJTじゃない?
私が今経験しているのは、「任せっぱなし」ではなく、「寄り添いながら見守ってくれるOJT」でした。
メジャーサポートサービス浜松事業所では、在宅勤務でも分かりやすく仕事ができるように、画像付きのマニュアルがしっかり用意されています。
初めて取り組む作業でも、順を追って説明されているので安心感があります。
いきなり「やってみて」と突き放されることはありません。
質問しやすい空気がある
私が何度も助けられているのが、質問に対していつも丁寧に返してくれる環境です。
Slackで何度も質問してきましたが、そのたびに支援員さんたちは「聞いてくださってありがとうございます」「確認はとても大事なことですよ」と優しく返してくれました。
以前の職場で味わったような、「こんなこともわからないの?」という空気は一切ありません。
体調やペースに配慮してくれる
精神的な疾患は日によって波があります。
でも、メジャーサポートサービス浜松事業所は、「今日は体調が悪い」と伝えることがマイナスになりません。
「無理をしないで、今日はここまでにしましょう」
「また元気なときに続きをやりましょう」
そう言ってくれるだけで、私はどれだけ救われたかわかりません。
“頑張り続ける”のではなく、“頑張れるときに頑張る”。
それを認めてくれる職場に出会えたのは、本当に大きな転機でした。

「OJT=つらいもの」という誤解からの解放
かつての私は、「OJT=教えてもらえない環境」というイメージを持っていました。
でも、いまの職場で経験しているOJTはまるで別物です。
「できるようになるまでそばにいる」
「失敗しても大丈夫だよ、と言ってくれる」
そんな安心感の中で、自分が少しずつ育っているのを感じられるようになりました。
「働くのが怖くない」と思えたのは、人生で初めてかもしれません。
まとめ:選ぶべきは「やり方」ではなく「あり方」
「OJTがあるかどうか」ではなく、
「どんなOJTか」「そこに“人の温かさ”があるか」が、本当に大切だと今は感じています。
就労継続支援事業所は、障がいを持つ方々が就労を通じて社会との接点を持ち、生活の自立を目指す場です。ここでは、仕事をするだけでなく、個々に合った支援を提供し、自己成長を促すことが求められます。自分に合ったペースで無理なく働ける環境を提供するのが大きな特徴です。
その中でも、メジャーサポートサービス浜松事業所 は、ただ“仕事をさせる場所”ではなく、その人の状態に合わせた支援をし、安心して育てていける環境を大切にしている場所です。ここでは、OJTが単なる訓練にとどまらず、寄り添いながら成長をサポートしてくれる温かい雰囲気があります。
もし今、かつての私のように「教えてもらえない職場」に悩んでいる人がいたら、声を大にして伝えたい。
あなたが悪いんじゃない、
あなたに合っていない環境だっただけです。
自分らしく、安心して働ける場所は、きっとどこかにあります。
私がそうだったように、あきらめずに探していけば、きっと見つかります。
もし、障がいを抱えながらも安心して働きたいとお思いであれば、就労継続支援事業所などの就労支援サービスを利用してみるのも一つの方法です。
きっと、自分にぴったりな場所が見つかるはずです。
あなたの一歩が、“安心して働ける場所”につながりますように。
最後にちょっとだけ補足です
ここで書いた内容は、あくまで「私が経験したこと」をもとにしたお話です。
メジャーサポートサービス浜松事業所のように、丁寧に寄り添ってくれる場所もありますが、A型事業所や一般企業の環境は本当にいろいろです。
中には、支援のスタイルや雰囲気が合わないと感じる場所もあるかもしれません。逆に、一般企業の中にも、あたたかく丁寧に教えてくれる職場もちゃんとあります。
だからこそ、「こうじゃないといけない」と決めつけずに、自分にとって無理なく、安心できる場所を探していくことが何より大事だと思っています。
この体験談が、そのきっかけのひとつになれたら嬉しいです。