こんにちは。メジャーサポートサービスで在宅勤務している車いすユーザーのYです。
就労支援やA型事業所に関わっていると、
「仕事そのものより、周辺の困りごとが負担になっている」
そんな場面に出会うことはありませんか?
私もA型事業所に通おうと考えた時に、「エレベータあるかな?」「段差はないかな?」など不安がいっぱいでした。
通勤、情報の理解、指示の受け取り方、人とのやり取り…。
最近は、こうした見えにくい壁をテクノロジーがやさしく支える時代になってきました。
今回は、バリアフリー×テクノロジーをテーマに、
A型事業所や就労支援の現場で活かせるAI・アプリの最新動向をご紹介します。
「働く前」の壁を減らすテクノロジー
通勤・移動の不安を減らすアプリ
A型事業所の利用を考えるとき、意外と大きいのが通勤の不安です。
- 段差があるか分からない
- エレベーターが使えるか不安
- 混雑を避けたい
こうした悩みに対して、
バリアフリーマップやAI経路案内アプリが役立っています。
「事前にルートが分かるだけで、初日へのハードルが下がった」
そんな声も少なくありません。

通勤・外出の不安を減らすバリアフリーアプリ
🗺️ バリアフリーマップ系アプリ
バリアフリーMAP(自治体・企業運営型)
- 駅・公共施設・商業施設の対応状況を確認
- 初出勤・実習前の不安軽減に有効
💡浜松だと、こんなバリアフリ-マップがあります。▼
浜松ユニバーサルデザインマップ
- 車いす対応の施設情報を地図で確認
- エレベーター・入口段差・トイレ情報など
- 利用者投稿型で「実際どうだったか」が分かる
- みんなで情報を登録
- 車いす対応の施設などを地図で確認
- IOS版・Android版のアプリ有。
👉 こういったアプリで、A型事業所の見学・通所開始前に確認できたり、
また旅行や、外食などの役立ちます。
「行けるかどうか分かる」だけで心理的負担が大きく下がります。
🧭 経路案内・ナビゲーションアプリ
- 段差・階段を避けたルート表示
- エレベーターの有無を考慮した案内
👉車いす対応ルートやお店などの探し方はこちらをご参考に
https://the-ayumi.jp/2025/04/04/googlemap_barrier-free-route/
- 乗換時のエレベーター・多目的トイレ情報
- 支援員が事前に一緒に確認する使い方もおすすめ

この2つのアプリはライブや外出時、エレベーターの場所や段差の有無が不安で、必ず利用しています。
仕事中の「わかりにくさ」を支えるAI
指示を“見える化”する技術
A型事業所では、口頭指示が多い現場もあります。
- 聞き取りが苦手
- 一度に覚えられない
- メモが追いつかない
最近は、
音声を自動で文字にするAIや、
作業手順を画像・動画で確認できるツールが活用され始めています。
これは、
「できないから配慮」ではなく、
誰にとっても分かりやすい環境づくりにつながっています。
仕事中の「わかりにくい」を支えるAIツール
📝 音声→文字で指示を見える化
- 会話をリアルタイムで文字表示
- 聴覚障がいのある方だけでなく
「聞き逃し防止」「確認用メモ」としても活躍
Google音声入力/Live Transcribe (Android)
- 作業説明やミーティング内容を即文字化
- 一度に覚えるのが苦手な方の支援に有効
- IOS版はGoogle公式のLiveTranscribeアプリが出ていないため、
Live Transcribeアプリ – App Store
Live Transcribe+アプリ – App Store
👉 A型事業所では
「指示を紙+音声+画面」で出すだけでも定着率が変わります。

書類・表示をサポートする視覚支援アプリ
📷 文字・書類を読み上げる
Seeing AI(Microsoft) (iphone) (Android)
- 書類・掲示物・商品ラベルを音声で説明
- 作業現場の注意書き確認にも使える
VoiceOver(iPhone)/TalkBack(Android)
- スマホ操作そのものを音声でサポート
- 業務連絡アプリや勤怠管理との相性も◎
参考リンク:
iPhoneでVoiceOverをオンにして練習する
iPhoneのアプリでVoiceOverを使用する

デジタル化が進む「配慮の伝え方」
無理に説明しなくていい仕組みへ
就労支援の場面でよく聞くのが、
「毎回、自分の特性を説明するのがつらい」
という声です。
最近は、
- 必要な配慮を事前に共有できるアプリ
- デジタル手帳・認証サービス
などにより、
「説明しなくても伝わる」環境が少しずつ整ってきています。
支援員さんにとっても、
「どう声をかけたらいいか分からない」不安が減るというメリットがあります。
📱 障がい者手帳・配慮共有アプリ
- 障がい者手帳をスマホで提示
- 配慮内容を事前に伝えられる
- 企業・施設側も確認しやすい
👉 就労支援の場面では
「説明するストレスを減らすツール」として注目されています。
A型事業所にこそ相性がいい理由
A型事業所は、
「働く」と「支援」の両立が求められる場所です。
テクノロジーを取り入れることで、
- 作業の属人化を防ぐ
- 支援の質を均一にしやすい
- 利用者の「できる」を増やす
といった効果が期待できます。
特別なことをしなくても、
環境を整えるだけで働きやすくなる
それが、バリアフリー×テクノロジーの強みです。
それでも一番大切なのは「人の関わり」
どんなに便利なアプリがあっても、
- 体調の変化に気づく
- 不安を言葉にするのを待つ
- 小さな成功を一緒に喜ぶ
こうした部分は、人の支援が不可欠です。
テクノロジーは、
人の代わりになるものではなく、
人が支援しやすくなるための道具。
A型事業所・就労支援の現場に、
ちょうどいい形で取り入れていくことが大切です。
おわりに「働き続けられる環境」をつくるために
こういったバリアフリー✕テクノロジーが進んだおかげで、
私のような障がいをもっていても、働く・外出するといったことが可能になりつつあります。
でもバリアフリー×テクノロジーは、
「配慮が必要な人のため」だけのものではありません。
- 誰でも迷いにくい
- 誰でも分かりやすい
- 誰でも続けやすい
そんな働く環境づくりにつながっています。
A型事業所や就労支援の現場で、
こうしたアプリが当たり前に使われる未来は、
もう始まっています。
A型事業所や就労支援だけに限らず、
どんな職場でも「働き続けられる」と感じられる
働きやすい環境が、少しずつ広がっていくことを願っています。
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アイキャッチ・挿絵:ChatGPTで生成しています。


