「体の不調?心の不調?」浜松で障がいのある方の『心を保つ』ための優しい居場所ガイド

「体の不調?心の不調?」浜松で障がいのある方の『心を保つ』ための優しい居場所ガイド 特集記事

仕事の悩みや対人関係、そして体に障がいのある方はさらに、体の不自由さからくる心の閉塞感や孤独感などを抱えていることが多く、その気持ちの苦しさは、本人にしかわからない辛さがあります。

メンタルクリニックを「受診したい」と思っても、弊社メジャーサポートサービス浜松事業所のあるここ浜松でも混み合い、初診の方の受診を見合わせていたり、予約が数ヶ月待ちということも多く、途方に暮れてしまことも。

そこで今回は、私自身の実体験を含め、重い気持ちを少しでも軽くするために「今できること」や、浜松市にあるサポートの窓口などをご紹介したいと思います。この記事で、心を少しでも軽くできるお手伝いができればうれしいです。

😌【実体験】まずは無理せずに「自分を認める」

この項目では、私が実際に試した・試していることを主軸にお話ししたいと思います。

心の回復に即効性のあるものはなく、無理せずゆっくり、少しずつ気持ちが回復していくのを待つしか方法がありません。

その回復の波の時に、調子がいいからと無理をするとまた暗闇へ引き戻されることがあります。

とはいえ、実際には生活もあって、仕事が長く休めないなど、仕事と心の綱渡りをしなければいけないことがほとんど。そんな時、少しでも回復の波を引き寄せるためにできることをお話しします。

まずは「今の自分を認める」

「自分はダメだ」と責めたり、先の不安が頭の中をぐるぐると回る……。

そうなると、眠れなかったり、ご飯が食べられなくなったり、お風呂に入ることや掃除をすることさえもできなくなって。。。 そして、できない自分をまた責めてしまう。そんな苦しいループの中にはまっていきます。

そんな時は、周りのことや先の不安は一度横に置いておきましょう。 まずは、今日まで一生懸命耐えてきた自分を「よく頑張ってる、大丈夫」と、たっぷり褒める。特に苦しい時は「セルフハグ」や「深呼吸」も合わせると、少し落ち着きます。

<セルフハグ>
強い不安やストレスを感じている時に、心を落ち着かせ、精神的な安定をもたらす効果的なセルフケアです。 両腕で自分をハグして「大丈夫、大丈夫」という気持ちで、手のひらで肩や腕をトントンします。

セルフハグ  Created by Author & Google gemini

小さな「できた」を見つける

「お風呂には入れなかったけど、顔だけは洗えた」「掃除はできなかったけど、ゴミを一つ捨てられた」

何かひとつできた。それは大きな大きな前進です。できなくても大丈夫。そうして1日1日を乗り越えていく。その日を越えられただけでその日は満点です!

朝、「カーテンを開ける」だけでも心は変わる

心が苦しい時は、家の中にこもりがちになり、気持ちも沈んでしまいがちに。

そんな時は、まずは朝、カーテンを少し開けるだけでも大丈夫。 自然な光を浴びることで、心に穏やかさをもたらす「セロトニン」(※)という物質が脳内で作られやすくなり、大切なセルフケアに繋がります。

もちろん、カーテンを開けることすら今は負担に感じるという時は無理せず、また次のタイミングを待ちましょう。

セロトニン
セロトニンが不足すると、感情の安定や睡眠、健康的な生活リズムを保つのがむずかしくなり、メンタルが不調になると考えられています。

あなたの一番の味方は「あなた」

心の病は見た目でわからないため、「それは甘えだ」という考えの人もいたり、周囲の人にわかってもらうことがとても難しい病気であると言えます。

そんな時は、周囲にどう思われているかはとりあえず置いておきましょう。あなたが今、荒野に立って雨風が吹きすさぶ中、精一杯生きていることを何も知らない誰かが、あなたを責める権利はないのです。そして、あなたの一番の味方は「あなた」。

つらい気持ちの時は、心ない言葉を言われても右から左へ。自分の心を守ることを何より大切にしてください。

「動きたい」と思える日は、必ずやってきます

メンタルが不調の時は、眠れなかったり食欲が落ちてエネルギーを蓄えられず、エネルギーが底をついている状態です。

もちろん、心もエネルギーが必要です。

人間は、休養し、栄養を摂ることでしかエネルギーを回復できません。まずは自分を精一杯ねぎらい、体を休め、眠ること・食べることを回復できるようにしていきましょう

そうしてゆっくり心を休ませていれば、ある日ふと「少し動いてみようかな」と思えるタイミングが必ず訪れます。その時が来たら無理のない範囲で、これからご紹介するヒントを眺めてみてください。

🥺仕事の再開のタイミング

周囲を気遣えば気遣うほど「早く仕事に戻らなきゃ」と焦る気持ちが生まれます。しかし、その焦りが一番の負担になってしまうこともあります。

今はまず、「しっかり休むこと」を自分に許してあげてください。 それが、回復への一番の近道なのです。

少し元気が出てきたら、まずは「午前中だけ」「数時間だけ」といった、小さな一歩からで大丈夫。もし途中で立ち止まっても、自分を責める必要はありません。

今の素直な気持ちを仕事先に少し伝えておくだけでも、心はずっと楽になります。今は自分のペースを、何より大切にしましょう。

🏥メンタルクリニックの受診を考える

やはり、専門の先生に診てもらいたいと思う人は多いと思いますが、いざとなると「心療内科と精神科、どっちに行けばいい?」と迷ったり、最初の一歩に勇気がいります。

ここでは、その違いを分かりやすく整理しながら「優しい踏み出し方」をご紹介します。

「心療内科」と「精神科」ってどうちがうの?

<心療内科>
ストレスが原因で「体に症状(胃痛、動悸、不眠など)」が出ているときは、心療内科を受診したほうが良いでしょう。

<精神科>
今の症状が「心の症状(強い不安、落ち込み、幻覚など)」が中心の場合は、精神科を受診しましょう。

でも、ほとんどのクリニックで「メンタルクリニック」という名称で、心療内科も精神科も両方兼ねているところが多いので、判断に迷う時は、両方で診てもらえるところが良いかもしれません。

現在のクリニックの「傾向」

浜松だけでなく全国的に言えることですが、コロナの影響からコロナ以降は、メンタルクリニックはとても混雑し、初診は「数週間〜2ヶ月待ち」というケースも少なくありません。

実際、私も2か月待ちました。。。。。

また、その混雑ぶりや、患者さんが収入が少ない傾向があることから、現在は多くのクリニックが、多くの患者さんを診ることができ、自立支援医療(※)の制度が当てはまる、投薬療法が中心であると感じます。投薬療法と心理療法の違いについては、次項でご案内します。

<自立支援医療とは?>
メンタルクリニックなどへの通院を続けている方のための、医療費のサポート制度です。
この制度を使うと、窓口で支払う医療費の負担が、原則「1割」で済むようになります。
※心理療法(カウンセリング)は、その内容によっては、対象にならない場合もあるので注意が必要です。
※「自立支援医療」と、重い障がいを抱える方への医療費助成制度である「重度心身障害者医療費助成制度(「マル障」などで呼称する場合もあります。)」を重複して使用することはできません。

厚生労働省:🔗自立支援医療制度の概要
浜松市:🔗自立支援医療(精神通院医療)

「投薬療法」と「心理療法」

どちらの療法が優れている、ということはありません。投薬は「今の苦しみを和らげる」のが得意で、心理療法は「不調の根っこを見つめる」のが得意自分に合わせて選択しましょう。

「投薬療法」とは?

投薬療法の目的は、脳の「バランス」を整えること。

イメージとしては、骨折したときの「ギプス」に似ています。
骨(心)が折れているときに、無理に歩こう(頑張ろう)としても治りません。まずは薬というギプスで固定して、痛みを和らげ、自然に回復する力を待ちます。

苦しくなっても「薬というお守りがある」のは強い味方となるかもしれません。

「心理療法」とは?

心理療法とは、薬を使うのではなく、公認心理師や臨床心理士、医師といった専門家との「対話」を通して、心の悩みや症状の解決を目指す治療法です。

不安や雑念をそのまま受け流す練習をしたり、「出来事」に対してどう「受け止めた(認知)」かを見つめ直し、今の苦しみを軽くするような考え方や行動を練習します(これを「認知行動療法」と言います)。

即効性はないかもしれませんが、薬による副作用などの心配がありません。誰かに否定されずじっくり話を聞いてもらう体験そのものが、孤独感を和らげ、「自分はこれでいいんだ」という深い安心感を与えてくれます。

👉心理療法は、「保険適用外」となる場合があります
「医師の診察の一部」として行われる場合は保険が適用されますが、専門のカウンセラーに相談する場合は「全額自己負担(自費)」になることがあります。この点は、受診するクリニックに最初に確認しておきましょう。

先生へ伝えたいことをメモしておく

通院すること自体に不安を感じ、モヤモヤしている頭の中を、整理して先生に伝えるのはさらに難しいため、より不安になることも。
そんな時は、短い言葉でいいので、メモを書いて持っていきましょう。
無理せず、できる範囲でかまわないので、日頃から「心の吐き出しノート」や日記をつけておくと、それが今のあなたを伝えるメモ代わりになってくれます。

👉「心の吐き出しノート」の効果
頭の中だけで考えていると、同じ不安がぐるぐると回って止まらなくなります。
そんな不安をノートに書き出すと、心の中に溜まった「重たい荷物」を一度外に置くことができるので、書き終えたあとに、心が少し軽くなる感覚を味わえることがあります。

初めての診察は、少し時間がかかります

初診では、診察時間が少し長くなるのが一般的です。

先生が「今の苦しさ」だけでなく、これまでの歩みや生活環境をじっくり伺います。それは、ひとりひとりに寄り添った、一番良い治療法を一緒に見つけるためです。

最近では、事前にネットで「WEB問診」をお願いするクリニックも増えています。診察をスムーズにするためのものですが、体調が優れない時は入力そのものが負担に感じることもあります。

そんな時は、一度に全部やろうとしなくて大丈夫。少しずつ書き留めたり、身近な人に手伝ってもらったり、受診するクリニックに相談しながら、無理のない範囲で準備しましょう。

Created by Author & Google gemini

🏢病院以外の浜松での「相談窓口」

どの病院が自分に合うかわからないし、「いきなり病院は怖い」という方には、浜松市の公的なサポートもあります。

【電話相談】「こころのほっとライン」

どんな些細なことでも、相談に乗ってくださいます。一人で思い悩んでいるとき、一人で苦しい時、無理せずで大丈夫です。心が向いた時、電話してみることで心が軽くなるかもしれません。

<浜松市精神保健福祉センター「こころのホットライン」>
電話番号:053-457-2195
受付時間:月曜日~金曜日 9:00~16:00(祝日・年末年始はお休み)

浜松市:🔗浜松市精神保健福祉センター

【精神保健福祉士さん・保健師さんに相談】「こころの健康相談」

こころの病気に関する相談に、精神保健福祉士さんや保健師さんが対応しています。相談は無料で、随時受け付けています。一人で心の重さを抱えている場合は、無理せずふと心が向いた時、電話してみましょう。

<浜松市「こころの健康相談」>
電話番号:障害保健福祉課:053-457-2213

※浜松市役所だけでなく、浜松市の各区役所、または各行政センター内の健康づくりセンターでも保健師さんによる健康相談がおこなわれています。浜松市の各区役所、または各行政センター内の健康づくりセンターの連絡先は🔗こちらで確認できます。

浜松市:🔗こころの健康相談

【精神科医の先生と面談】浜松市障害保健福祉課「精神科医によるこころの健康相談」

完全予約制ですが、浜松市では、市民の方に向けて精神科の先生による相談をおこなっています。ご本人だけでなく家族の同席や、家族だけでの相談も可能です。

なお、2026年5月の時点で、2027年3月までの精神科医との面談の開催日、開催場所はすでに決まっています。🔗こちらのページの「精神科医師によるこころの健康相談」の欄に開催日、開催場所の記載がありますので、ご希望の開催日を選択して、電話で申し込みましょう。

※すでにメンタルクリニックに通院をしている人や入院をしている人の相談は、精神保健福祉相談員さんが対応します。次項の【精神保健福祉士さん・保健師さんに相談】「こころの健康相談」を参照して下さい。

<浜松市「精神科医によるこころの健康相談」>
申込先電話番号:障害保健福祉課:053-457-2213

🚨「こころの急病」で困った時

急激な不安やパニックで、どうしても今すぐ助けが必要だけど、かかりつけ医や保健所と連絡がつかない。などのとき、浜松市では「精神科救急」の相談窓口を開設しています。

専門の相談員が、受診が必要かどうかのアドバイスや、受け入れ可能な病院の案内を行っています。

メンタルクリニックに通院している場合は、まず、かかりつけのクリニックに連絡してみましょう。

精神科救急情報ダイヤル
電話番号:054-253-9905
受付時間:24時間、365日対応

📱【ちなみに】厚生労働省ではSNSでも相談受付!

厚生労働省では、働く人のためのメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」を開設しています。電話だけでなく、LINEやメールでも相談を受け付けており、本人だけでなく、ご家族も利用可能です。

厚生労働省「こころの耳」:🔗働く人の「こころの耳SNS相談」

写真:厚生労働省「こころの耳」👉働く人の「こころの耳SNS相談」

また、「こころの耳」では相談窓口の案内のほか、メンタル不調のQ&Aやストレスへの対処法、周りの人の接し方など、役立つヒントが詳しくまとめられています。

調子が良い時に一度目を通しておくだけでも、心の波を乗り越えるための手助けになってくれるはずです。

厚生労働省:🔗働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」

🏆【まとめ】うしろむきでOK!

心の病は「15人に1人」が経験すると言われ、強いストレスや環境の変化があれば、誰でもなる可能性がある脳の病気です。

以前は心の病は「それは甘えだ」と言われたり、一人で苦しみを隠すこともありました。しかし今は、頼れるクリニックや相談窓口も増えています。

どんな病気でもそうですが、そのつらさは本人にしかわからない。でも、助けてくれる「光」は必ずあります。焦らず、ゆっくり。後ろ向きな時間があっても大丈夫です。今日を越えたらそれで優勝!🏆

🔗うしろむきでOK!その歩みこそが、実は回復への一番の近道かもしれません。


<関連記事> メンタル不調に「アニメ療法」という新しい可能性の記事です。併せて読んでみては?

<参考記事>
・厚生労働省:🔗自立支援医療制度の概要
・浜松市:🔗自立支援医療(精神通院医療)
・浜松市:🔗浜松市精神保健福祉センター
・浜松市:🔗こころの健康相談
・浜松市子育て情報サイト:🔗ぴっぴ
・厚生労働省:🔗働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」
・Uta-Net  TOMOVSKY:🔗うしろむきでOK!