【パラスポーツ】誰もが主役になれる場所。浜松で見つける、障がい者スポーツのあたたかい輪

【パラスポーツ】誰もが主役になれる場所。浜松で見つける、障がい者スポーツのあたたかい輪 特集記事

私は幼いころからスポーツが苦手で、スポーツが得意な人をうらやましく思っていました。でも、高校野球のようなひたむきなプレーをテレビで観るのは、私にとって楽しみの時間でもあります。

自分が障がいを抱え、改めて自分の住んでいる街を見渡すと、実は浜松は「パラスポーツ」が盛んで、障がいのある方々が安心してスポーツを楽しめる場所や、それを支える輪が広がっていることに気づきました。

今回は、聖隷三方原病院のアリーナをはじめ、市内でパラスポーツの拠点となっている場所・活動をご紹介します。「自分も何か始めてみたい」「応援したい」そんな気持ちのきっかけになれば嬉しいです。

👩‍🦽パラスポーツ競技を知ってみよう!

主なパラスポーツ競技

<🏀車いすバスケットボール>
専用の車いすを自在に操り、激しくぶつかり合いながらゴールを目指す「コートの格闘技」です。スピード感あふれる攻防と、車輪を片方浮かせて高さを出す「ティルト」などの高度な技術が見どころです。バスケットゴールを2組使う「ツインバスケットボール」もあります。

👩‍🦽ボッチャ
赤・青のそれぞれ6球ずつのボールを投げて、ジャックボール(目標球)にいかに自分のボールを近づけるかを競う、地上のカーリングのような競技です。ミリ単位の精度が求められる戦略的なスポーツで、老若男女問わず楽しめます。

<🏐座位バレーボール(シッティングバレーボール)>
お尻を床につけた状態でプレーするバレーボールです。コートが狭くネットも低いため、非常にスピーディーなラリーが展開され、座ったまま移動する素早い動き(シャッフル)が勝利の鍵となります。

写真:日本財団 パラサポWEB 👉新競技名・座位バレーボールになって初めての日本選手権

<⚽ブラインドサッカー>
音の出るボールを使い、視覚以外の感覚を研ぎ澄ましてプレーする5人制サッカーです。ガイドの声や音を頼りに、目が見えていないとは思えないほど鮮やかなドリブルやシュートが繰り出されます。

<🤾‍♀️ゴールボール>
鈴の入ったボールを交互に投げ合い、自分のチームのゴールを守りながら相手ゴールを狙います。全員がアイシェード(目隠し)を着用し、静寂の中でボールの音や床の振動を頼りに戦う、独特の緊張感が魅力です。

写真:日本財団 パラサポWEB 👉ゴールボール・静寂の中の熱き攻防戦

<🥎車いすソフトボール>
男女混合や障害の有無に関わらず楽しめる、10人制のソフトボールです。舗装された駐車場などの平坦な場所で行われ、グローブをはめずに素手で捕球・送球を行うなど、ダイナミックなプレーが特徴です。

<🎾車いすテニス>
2回までのバウンド(ツーバウンド)が認められている以外は、一般のテニスとほぼ同じルールで行われます。車いすを素早くターンさせながら、力強いショットを打ち込むチェアワークの美しさは圧巻です。

<🏃パラ陸上>
義足や車いすなどの用具を駆使し、人間の限界に挑む花形競技です。時速30kmを超える「レーサー」によるトラックレースや、義足のバネを活かした驚異的な跳躍など、テクノロジーと肉体の融合が見どころです。

<🏊パラ水泳>
障害の程度に合わせて泳ぎ方を工夫し、最速を目指します。視覚障害の選手に壁の接近を知らせる「タッピング」など、周囲のサポートと選手の信頼関係も重要なポイントです。

【ちなみに】パラスポーツだけでなく「ユニバーサルスポーツ」もあります

「パラスポーツ」専用競技ではありませんが、障がいの有無や年齢に関係なく誰もが一緒に楽しめる「ユニバーサルスポーツ」や「ニュースポーツ」と呼ばれる競技も広がりを見せています。

<🥌カローリング>
カーリングをヒントに、室内で手軽に楽しめるよう日本で考案されたスポーツです。
底にローラーがついた「ジェットローラ」を、3色の円が描かれたポイントゾーンに向けて滑らせ、その得点を競います。氷の上ではなく体育館などの平らな床で行うため、障がいのある方や高齢の方までどなたでも参加しやすいのが特徴です。

<モルック>
12本の木製のピン(スキットル)を倒し、先に合計50点ちょうどにしたチームが勝ちというフィンランド発祥の競技です。激しい運動をせずに座ったままのプレイや、距離を短くするなどの調整で車椅子の方や高齢の方も一緒に楽しめます。芸人の🔗さらば青春の光・森田哲矢さんは、日本での普及の第一人者です。

🏀浜松の障がい者スポーツの聖地「聖隷三方原病院 アリーナ」

浜松で障がい者スポーツを語る上で欠かせないのが、中央区三方原町にある「聖隷三方原病院」の存在です。ここには、単なるリハビリ施設を超えた、地域のパラスポーツ交流拠点があります。

総合病院 聖隷三方原病院 地域障がい者総合リハビリテーションセンター:🔗アリーナご利用案内

障がいのある方への「アリーナ」の優先貸し出し

病院に併設された「地域障がい者総合リハビリテーションセンター」のアリーナは、障がいのある方の団体に優先的に貸し出されています。

ここは、車いす競技などにも配慮された設計になっていて、多くのパラスポーツ団体が日々練習に励んでいます。

いろいろなパラスポーツの拠点になっている!

ボッチャや車いすバスケット、座位バレーボールなど、多種にわたるパラスポーツの仲間たちが、毎日練習に励んでいます。リハビリの一環としてだけでなく、「誰もが主役になれる」活気あふれる場所です。

アリーナで活動する、主なパラスポーツ団体はこちら!

<🏐パラだに浜松
浜松市を拠点に活動する「シッティングバレーボール」チーム。「座位バレーボール」は、「日本座位バレーボール選手権大会」もおこなわれ、ますます広がりつつある競技です。

<👩‍🦼浜松ボッチャ俱楽部COOL
浜松市を拠点に活動する「ボッチャ」のチーム。ボッチャはパラリンピックの正式種目です。年齢、性別、障害の有無に関係なく、様々な人が集まって練習をしています。

🥎静岡リバティーズ
浜松市を拠点に活動する「車いすソフトボール」のチーム。2022年に結成し、国内の大会に出場し、勝利することを目標に、練習に汗を流しています。

<🏀静岡バリアーズ
浜松市や磐田市を拠点に、頸椎損傷の方、四肢麻痺の方を対象にした「車椅子ツインバスケットボール」のチームです。週に1回ほど集まり楽しく練習をしています。ツインバスケットボールとは、画像のように、通常のバスケットゴールに加え、もう一組、低いゴールを置いておこないます。

写真:名古屋フェニックスより 👉ツインバスケットボールってなに?

⚽地域に広がる活動拠点と専用設備

聖隷三方原病院以外にも、浜松市内にはパラスポーツを受け入れている施設や、専用の備品を備えた場所が増えています。

可美公園総合センター&新橋体育センター(中央区)

パラスポーツを気軽に体験することができる「はままつインクルーシブスポーツフェスティバル」などの会場としても利用されるこのセンターは、車いすバスケットボールやボッチャの体験会が頻繁に開催されています。

広い体育館は、障がい者スポーツへの理解も深く、地域の方がパラスポーツに触れる重要な窓口になっています。

🔗可美公園総合センター&新橋体育センター

サーラグリーンフィールド(浜北平口サッカー場・浜名区)

屋外競技の拠点として注目したいのが⚽「サーラグリーンフィールド」です。主に「ブラインドサッカー」の練習場所として活用されており、競技に必要な専用のゴールポストとサイドフェンスの貸し出しも行っています。

こちらも、🔗2023年12月に「はままつインクルーシブスポーツフェスティバル」が開催された実績があります。

引佐総合体育館(浜名区引佐町)

🏐引佐総合体育館は、主に「ゴールボール」の練習場所となっています。引佐総合体育館では、ゴールボールのゴールポストとボールの貸し出しも行っています。

ゴールボール男子日本代表は、2024年パラリンピックパリ大会において金メダルを獲得日本はゴールボール強豪国でもあるのです!
👉一般社団法人 日本ゴールボール協会:🔗オリオンJAPAN男子パリパラリンピック優勝

スポーツコミッション静岡:🔗引佐総合体育館

🧑‍🦼‍➡️パラスポーツを身近にする「用具貸出」と「体験会」

「やってみたいけれど、専用の道具を持っていない」という方のために、浜松市ではサポート体制も整っています。

浜松市役所や、浜松市社会福祉協議会での用具貸出

🔗浜松市社会福祉協議会や、浜松市役所3階のスポーツ振興課では、ボッチャやカローリングといった、誰もが楽しめるレクリエーション用具の無料貸出を行っています。

地域の自治会や学校、小さな集まりでも、こうした制度を利用することで、身近にパラスポーツを体験することができます。

パラスポーツ体験イベントが頻繁に開催!

先ほどの可美公園総合センターサーラグリーンフィールドで開催された「はままつインクルーシブスポーツフェスティバル」など、市内では定期的に、障がいの有無に関係なく参加できるパラスポーツイベントが開かれています。

最近では、🔗天竜厚生会が主体となり、大型商業施設のサンストリート浜北などでボッチャの体験会(🔗MEW FES!!)が行われるなど、日常の風景の中にパラスポーツが溶け込み始めています。

浜松市:🔗パラスポーツ(障がい者スポーツ)

【まとめ】やってみないと始まらない

パラスポーツは、障がいのある方が「どうすればスポーツを楽しめるか?」という工夫から生まれて広がってきたと思います。

それは、あきらめない気持ちや、やってみようという純粋なエネルギー。その熱気は、プレーヤーだけでなく、支えるボランティアや地域の人の手によって、ひとつの大きな輪になっています。

今回、浜松でのパラスポーツを調べるにあたり、私自身「知らないことばかりだった」と気づかされると同時に、そんなあたたかい輪にも気づかされました。

やらないで終わることはさみしい。やってみないと始まらない。やってみて知らない何かを得ていこう、失敗もたくさんすればいいのだと、改めて感じました。


<関連記事> 体育館の貸し出しだけでなく、浜松市内では地域活動支援センターも利用できます!

<参考記事>

・🔗さらば青春の光・森田哲矢さん
・総合病院 聖隷三方原病院 地域障がい者総合リハビリテーションセンター:🔗アリーナご利用案内
🏐パラだに浜松
👩‍🦼浜松ボッチャ俱楽部COOL
🥎静岡リバティーズ
🏀静岡バリアーズ
・🔗可美公園総合センター&新橋体育センター
・⚽「サーラグリーンフィールド」
・🔗「はままつインクルーシブスポーツフェスティバル」
・🏐引佐総合体育館
・一般社団法人 日本ゴールボール協会:🔗オリオンJAPAN男子パリパラリンピック優勝
・スポーツコミッション静岡:🔗引佐総合体育館
・浜松市:🔗浜松市社会福祉協議会
・🔗天竜厚生会
・天竜厚生会:🔗MEW FES!!
・浜松市:🔗パラスポーツ(障がい者スポーツ)