2024年(令和6年)度の
障がい福祉サービス等
報酬改定をはじめ、
さまざまな環境変化により、
就労継続支援A型事業所を
取り巻く状況は、
少しずつ変化しています。
その中には、利用される方への
支援を継続するため、
事業所の状況に応じて
A型からB型へ移行する選択をする
事業所もあり、浜松市においても、
同じような状況です。
今回は、A型とB型の違いや、
現在の障がい者就労を取り巻く環境、
そして事業所を選ぶ際に
大切にしたいポイントについて、
ご紹介します。
👩🦽就労継続支援A型事業所とB型事業所の違いとは?
A型とB型には
それぞれ異なる特徴があります。

Created by Author & Google gemini
就労センター:🔗就労継続支援とは?A型B型の違い・対象者や利用方法をわかりやすく解説
A型は「雇用契約」を結んで働くサービス
A型事業所では、
利用者と事業所の間で
雇用契約を結びます。
そのため、労働基準法などの
最低賃金法の適用を受けるため、
原則として都道府県の最低賃金以上の
賃金を受け取りながら
働くことができます。
「働く経験を積みながら、
自分のペースで力を身につけ、
将来的には一般企業への
就職も目指したい」という方に
選ばれることが多いサービスです。
B型は「工賃」を受け取りながら働くサービス
B型事業所では
雇用契約を結ばずに働きます。
利用者一人ひとりの体調や
特性に合わせ、
無理のないペースで働くことを
大切にしており、
作業に対する対価として
「工賃」を受け取ります。
事業所での1日の流れ
1日の流れは、
事業所によって異なりますが、
作業時間の中で軽作業や制作、
パソコン作業などに取り組み、
休憩をはさみながら
無理なく働く形が一般的です。
1日の就労時間は?
作業時間や利用日数は
事業所によって変わります。
<A型事業所>
一般就労に近い生活リズムを意識し、
1日数時間の勤務から
設定されている事業所が多くあります。
<B型事業所>
体調や生活状況に合わせて
利用時間を調整しながら、
自分のペースで
作業に取り組むことができます。
給料・工賃
就労継続支援事業所における
平均額は、A型では賃金、
B型では工賃として公表されています。
静岡県の平均(月額)は、
就労継続支援A型で約88,793円、
就労継続支援B型で約23,496円です。
厚生労働省:🔗平均工賃(賃金)月額の実績について
「令和6年度工賃(賃金)の実績について」(PDF)より
👩🦽A型事業所の環境変化
報酬改定で評価の仕組みが変わった
令和6年度の報酬改定では、
A型事業所の生産活動や支援内容、
一般就労に向けた取り組みなど、
事業所の取り組みを評価する
仕組みが見直されました。
これからも、安心して働ける場所で
あり続けるために、事業所ごとの
取り組みが進められています。
厚生労働省:🔗令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要
LITALICO仕事ナビ:🔗令和6(2024)年度報酬改定の主な内容を解説|障害福祉
A型からB型へ転換する事業所も
こうした制度の変化を受け、
全国では事業の今後を見直す中で、
A型からB型へ転換する事業所や、
事業を終了する事業所も
見られるようになっています。
しかし、その背景には
報酬改定だけでなく、
人材の確保や仕事の受注状況、
地域ごとの事情など、
さまざまな要因があります。
そのため、
これまでA型で働いていた方が、
思いがけず環境の変化に直面し、
新たな働く場所を探す必要が
生じるケースもあります。
💡【2026年10月~】社会保険のルール変更とA型事業所への影響
2026年10月以降、
社会保険の適用拡大により、
いわゆる「106万円の壁」と
呼ばれていた賃金要件が見直されます。
短時間労働者が
社会保険の加入対象となる
主な条件は、以下の通りです。
・週の所定労働時間が20時間以上
・2か月を超える雇用の見込みがある
・学生ではない
・勤務先が社会保険の
適用対象となる事業所であること
(企業規模要件は今後段階的に
見直されます)
これまで、一定の条件を
満たしていても
所定内賃金が、月額8.8万円未満の場合は
社会保険の加入対象外となる
ケースがありました。
しかし、2026年10月以降は、
この賃金要件が
撤廃される予定です。
そのため、これまで年収を
調整していた人でも、
勤務時間や勤務先の条件によっては
社会保険の加入対象となる
可能性があります。
社会保険に加入すると、
・健康保険料
・厚生年金保険料
などが給与から控除されます。
※40歳以上65歳未満の方は、
健康保険の制度上、介護保険料が
発生する場合があります。
雇用保険については
別の加入条件があります。
ただし、すべてのA型事業所に
同じ影響が出るわけではありません。
事業所の規模や雇用形態、
利用者の勤務時間によって
対応は異なるため、働きたい事業所が
どの条件に該当するのかを
確認することが重要です。

Created by Author & Google gemini
厚生労働省:🔗社会保険適用拡大特設サイト
👩🦽A型で働く前に確認したいポイント
「今」だけでなく「これから」も考える
A型事業所を選ぶ時は、
仕事内容や通いやすさだけでなく、
「これからどう働いていきたいか」も
大切なポイントです。
見学や体験利用の際には、
次のような点も確認してみましょう。
・自分に合った仕事があるか
・仕事内容や体調など、
相談しやすい環境があるか
・将来の働き方について支援があるか
安心して長く働くために、
「今の自分に合うか」だけでなく
「これから自分が目指したい姿」も
考えて選ぶことが大切です。
不安があれば早めに相談を
どの事業所を選択すればよいか
よくわからない時は、
複数見学しても大丈夫です!
また、すでに通っている事業所で
環境の変化が予定され、
不安を感じている場合は、
事業所の職員さん、
相談支援専門員さんなど
早めに相談しましょう。
働き方の選択肢は
一つではありません。
いろんな選択肢があります。
【まとめ】大丈夫。なるようになる。
ここのところ、
浜松市でA型事業所がB型へ
移行したという話を耳にして、
今、A型事業所で働いている私も、
少し不安を感じていました。
さらに、社会保険の適用拡大の
ニュースもあり、
「これからどうなるんだろう?」と
考えることもありました。
しかし、障がい福祉サービス等
報酬改定について調べてみると、
利用する方がより適切な
支援を受けられるようにすることや、
制度全体を見直すための
変更であることがわかりました。
一般就労が難しい私にとって、
不安がなくなることはありません。
それでも「大丈夫。なるようになる。」
という気持ちで、その時々の節目で
必要な情報を集め、
わからないことや不安なことは
声に出しながら、
一つずつ乗り越えていきたいと思います。
<関連記事> 一般就労に向け、整えていく制度「就労準備支援」もあります!
<参考記事>
・就労センター:🔗就労継続支援とは?A型B型の違い・対象者や利用方法をわかりやすく解説
・厚生労働省:🔗平均工賃(賃金)月額の実績について
「令和6年度工賃(賃金)の実績について」(PDF)
・厚生労働省:🔗令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要
・LITALICO仕事ナビ:🔗令和6(2024)年度報酬改定の主な内容を解説|障害福祉
・厚生労働省:🔗社会保険適用拡大特設サイト



