心の病があっても、日々の暮らしにはお金が必要。
働きたい気持ちはあっても、
「就活が不安」
「働き続けられるだろうか」と、
悩みがグルグルと頭を巡ることも。
また、心の病は、周囲から理解されにくく、
休んでいるだけで「怠けている」と誤解されることも。
そんなつらさを抱えながらも、「少しでも働けたら」と
思っている方もいらっしゃると思います。
無理に就職活動をする必要はありません。
でも、「少しでも働けたら」という気持ちがある時は、
最初から全力で頑張らなくても大丈夫。
まずはスイッチを半分ONにするくらいの気持ちで、
すすめるのもよいかもしれません。
今回は、心の病と付き合いながら働きたい方に向けて、
浜松・磐田での就職活動について考えていきます。
😔動き出したい気持ちと、膨らむ不安
「働かなきゃ」「前に行かなきゃ」と
思えるようになったのは、自分のこれからを
考え始めたという大きな一歩かもしれません。
でも、いざ動き出そうとすると、
「また体調を崩してしまったらどうしよう」
「職場の人とうまくやっていけるだろうか」
そんな不安が浮かぶこともあります。
焦らず、今の自分にできることから考えていきましょう。

🤔まずは「どう働きたいか」を考えてみる
まずは、次のようなことから考えてみましょう。
・どんな仕事ならできそうか?
・1日何時間くらい働けそうか?
・通院やお休みの時間を持てそうか?
考えているうちに不安が強くなったら、
いったん考えるのはお休み。
気持ちが落ち着いてから、できそうであれば
また考えてみましょう。
🤝一人で抱え込まず、相談してみる
働き方や勤務時間について考えたら、
誰かに相談してみるのも一つの方法です。
一人で就職活動を進めることもできますが、
悩みを抱え込むことで、眠れなくなったり、
食欲が落ちたりすることもあります。
そんな時は心を守るために、誰かに頼りましょう。
浜松・磐田地域には、次のような相談先があります。
<浜松・湖西地域>
🦽障害者就業・生活支援センター 「だんだん」
仕事のことだけでなく、日常生活や働き続けるための悩みも相談可能
🦽浜松市障害者就労支援センター「ふらっと」
就職に関する相談から、就職後の職場定着まで支援
<磐田市>
🦽磐田市:福祉相談課就労相談窓口
磐田市在住で働きたい方や、働くための準備をしたい方が相談可能
障がいの種類や障害者手帳の有無は問われません。
障がい福祉サービスを利用している方は、
自分の担当の相談支援専門員さんに
話してみるのもよいでしょう。

🌱すぐに就職しなくても大丈夫
相談を始めると、思っていたよりも
早いペースで話が進むことがあります。
なお、相談したら、すぐに就職先を
決めなければならないということではありません。
また、すぐに働けないかもしれないけど、
一度相談してみたいということでもいいのです。
「もう少し準備してから動きたい」
「今はまだ、働けるかどうか自信がない」
そんな気持ちも、遠慮せずに伝えましょう。
そんな思いも相談しながら、
自分のペースで進めれば大丈夫です。
🔍 就職の準備を支える福祉サービスもあります
また、いきなり働く前に「準備する」のも
よいかもしれません。
そんなときは、障がいのある方の就職や
働き方を支える福祉サービスを利用する方法もあります。
ここでは、代表的な2つのサービスを紹介します。
🟢「就労移行支援」とは?
就労移行支援は、一般企業などへの
就職を目指す障がいのある方が、
働くために必要な知識やスキルを身につけ、
就職活動のサポートを受けられる福祉サービスです。
事業所によって異なりますが、体調に配慮しながら、
パソコン操作や事務作業の練習をしたり、
履歴書の作成や面接の練習、
就職後に働き続けるための相談をしたりと、
体調や通院の状況などを踏まえながら、
働くための準備を進めることができます。
<浜松・磐田の事業所の一例>(2026年10月現在)
・🔗ウェルビー(浜松市内に複数拠点)
・🔗LITALICOワークス(浜松市内に複数拠点)
・🔗アクセスジョブ(浜松市内に複数拠点)
・🔗たんぽぽ共同作業所(磐田市)
事業所によって支援内容や雰囲気は異なります。
利用を考える際は、自分の体調や希望に合うかどうか、
事前に確認してみましょう。
🔵「就労選択支援」とは?
「就労選択支援」とは、
2025年10月に始まった障がい福祉サービスです。
本人の希望や得意なこと、就労に関する適性、
働くうえで必要な配慮などを整理し、
自分に合った働き方や就労先を選べるよう支援します。
作業などの活動を通じて、
自分の得意なことや働くうえでの課題を確認し、
その結果を今後の選択に役立てます。
就労選択支援は、一般企業への就職だけでなく、
就労継続支援A型・B型などの福祉サービスを含めて、
今後の働き方を考える際にも関係する制度です。
利用対象や手続きは、現在の状況や
希望するサービスによって異なります。
詳しくは、市区町村の障害福祉担当窓口や
相談支援事業所などに確認してみましょう。
<浜松市内の事業所の一例>(2026年10月現在)
・🔗ウェルビー浜松駅前第2センター
・🔗LITALICOワークス浜松市役所前
・🔗アクセスジョブ浜松駅前
※磐田市での就労選択支援事業所の利用を考えている方は、
🔗福祉相談課就労相談窓口で、一度確認してみましょう。
なお、事業所の指定状況や提供サービスは
変更されることがあります。
利用前に最新情報をご確認ください。
☝️ 自分を追い込みすぎず、就職活動を進めるコツ
就職活動を始めると、求人探しや書類作成、面接など、
思っていた以上にエネルギーを使うことがあります。
体調に波があるときや、まだ自信が
戻りきっていない時は、
頑張りすぎない工夫も大切です。
🌿理想を追いすぎない
仕事内容や給与、勤務時間など、仕事選びで
大切にしたいことがいくつかあると思います。
でも、すべての条件を満たす職場を探すと、
選択肢が狭まることがあります。
まずは「譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を
分けて考えてみましょう。
体調を優先するときは、勤務時間や通院への配慮、
通勤の負担などを大切にして探すのもひとつです。
何を優先したいかは、働きながら
変わっていっても大丈夫です。
🕰️ フルタイムや正社員だけにこだわらない
働き始めるときは、体調や生活状況に合わせて、
短時間勤務や、勤務日数が少ない職場から
始めてみるのもよいかもしれません。
たとえば、次のような選択肢があります。
・短時間のパート・アルバイト
・勤務時間や日数を相談できる仕事
・障がい者雇用で、必要な配慮を相談しながら働く
・就労継続支援A型・B型などの福祉サービスを利用する
※それぞれ、仕事内容や雇用条件、利用対象などが異なります。
周りの期待などもあるかもしれませんが、
いきなりフルタイムや正社員を目指さなくても大丈夫です。
まずは無理なく、自分に合った働き方や環境を探しましょう。
💬 障がいや病気について、どこまで伝えるか考えておく
就職活動では、障がいや病気について
職場に伝えるかどうかも悩みやすいポイントです。
開示して働く方法は「オープン就労」、
開示せずに働く方法は「クローズ就労」と呼ばれます。
<オープン就労の場合>
職場に必要な配慮を相談しやすくなります。
通院や勤務時間、業務内容などについて、
事前に相談できる場合もあります。
<クローズ就労の場合>
障がいを開示せずに応募するため、
障害者雇用枠に限らず求人を検討できます。
しかし、障がいに関連する配慮を受けるには、
別途相談が必要になることがあります。
どちらにもメリットや注意点があります。
障がいの種類や必要な配慮、
希望する仕事内容などを踏まえて、
自分に合う方法を考えてみましょう。
また、どこまで伝えるか迷ったときは
希望する働き方や必要な配慮を整理しながら、
支援機関に相談してみましょう。
パーソルダイバース株式会社「dodaチャレンジ」:👨🦽オープン就労やクローズ就労とは?メリットやデメリットを解説

☝️就職活動で症状を悪化させないために
📝 就職活動は「少しずつ」で大丈夫
就職活動を一気に進めようとすると、
心や体に負担がかかることがあります。
一度にたくさん頑張ろうとせず、
できることから少しずつ取り組みましょう。
・求人を15分だけ見る
・履歴書を1行だけ書く
・余裕がある日に相談先へ連絡する
今だけを見て、1歩ずつ。
その小さな1歩でも、十分な前進です。
☕ 休むことも、就職活動の一部
調子がよい日に詰め込みすぎると、
あとから症状が重くなることもあります。
無理なく続けるために、
調子がよくない日でもできそうな範囲で計画を立て、
就職活動を休む日もあらかじめ決めておくと安心です。
「毎日頑張らなければ」と思わなくても大丈夫。
疲れや不安が強いときは予定を見直し、
必要に応じて休みましょう。
調子のよい日の自分ではなく、
少し調子がよくない日でも続けられるペース、
「スイッチは半分ON」を目安にしましょう。
思うように動けない日があっても、大丈夫!
🌱 不採用でも、自分を責めなくて大丈夫
応募した企業から不採用の連絡が届くと、
落ち込んだり、自分を否定されたように
感じたりすることもあるでしょう。
でも、不採用になったからといって、
自分自身の価値が否定されたわけではありません。
仕事内容や求められる条件、職場環境など、
企業との相性が合わなかった可能性もあります。
就職活動は、自分に合う仕事を探す時間です。
つらいときは無理をせず、少し休んでから
また考えてみましょう。

🏞️立ち止まった時に寄り添ってくれる遠州の風
不安や疲れを感じたら、
「就活」をお休みしても大丈夫!
不安や焦りで頭の中がいっぱいになると、
気持ちまで苦しくなってしまうこともあります。
そんなときは、少しだけ頭と心を休めることも大切です。
遠州地域には、日差しや心地よい風を感じながら
のんびり過ごせる場所がたくさんあります。
少し外に出てみようかな、と思えたら、
こんな場所を訪れてみるのもおすすめです。
<浜松市>
・🌻浜名湖ガーデンパーク
四季折々の花が咲く広々とした公園。
モネの庭をイメージした「花の美術館」や、
浜名湖を一望できる展望塔もあります。
・🌊中田島砂丘
目の前に広がる雄大な遠州灘と、
風が砂の上につくり出す美しい「風紋」が魅力。
・🏞️佐鳴湖公園
佐鳴湖をぐるりと囲む、自然豊かな公園。
湖畔の散策路や緑の中を歩いたり、
野鳥の姿を眺めたりしながら、ゆったり過ごせます。
<磐田市>
・🌳今之浦公園
磐田市の今之浦川沿いにある、芝生広場や遊歩道、
噴水広場、遊具などを備えた公園。
身近な自然に触れながら、ゆったりできます。
・🐬竜洋海洋公園
広々とした芝生広場や、周囲を見渡せる
小高い丘「竜洋富士」がある、開放感たっぷりの海辺の公園。
もちろん、外に出る元気がない日もあると思います。
そんなときは、朝、日当たりのよい部屋の窓辺で
陽の光を浴びたり、窓を少し開けて
心地よい風を感じたりするだけでも十分です。
好きなことを思い浮かべたり、ぼんやりと過ごしたり。
何も考えずにいられる時間も、自分をいたわる大切な時間です。

👟【まとめ】自分の靴で、少しずつその先へ
心が不安なときは、ゆっくり休むことも大切。
でも、生活のことを考えると、思うように休めない。
何とかしなければと焦りが募って、余計に心を痛めてしまうことも。
そんな中、仕事について考えることができた。
それだけで、大きな一歩です。
心が元気だった時の自分に戻ることだけが、
ゴールではありません。
これからの自分に合った、新しい自分を
見つけていくこともできます。
そこへ続く階段を昇ることは、
大変に感じるかもしれません。
そんなときは、手すりにつかまりながら、
靴を履き替えたりしながら、ゆっくり上っていきましょう。
焦らず、無理せず、一歩ずつ。
自分のペースで。
<関連記事>
『Shrink~精神科医ヨワイ~』を通して、
精神障害のある方の就労や職場復帰について
考えるブログです。ぜひ併せてお読みください。
<参考記事>
・🦽障害者就業・生活支援センター 「だんだん」
・🦽浜松市障害者就労支援センター「ふらっと」
・🦽磐田市:福祉相談課就労相談窓口
・🔗ウェルビー
・🔗LITALICOワークス
・🔗アクセスジョブ
・🔗たんぽぽ共同作業所
・パーソルダイバース株式会社「dodaチャレンジ」:👨🦽オープン就労やクローズ就労とは?メリットやデメリットを解説
・🌻浜名湖ガーデンパーク
・🌊中田島砂丘
・🏞️佐鳴湖公園
・🌳今之浦公園
・🐬竜洋海洋公園


