【南海トラフに備える】災害時の障がい者はどこへ避難すればいい?浜松市の「福祉避難所」の仕組み

【南海トラフに備える】災害時の障がい者はどこへ避難すればいい?浜松市の「福祉避難所」の仕組み 制度について

「南海トラフ巨大地震の想定震源域」の真上に位置する浜松で働く私たちが避けて通れないのが「地震への備え」

障がいがある方や、日常的にサポートが必要な方にとって、避難所での生活はハードルが高く感じられますが、いざ避難しなければならなくなった時、浜松市民として知っておいたほうが良いのが、浜松市の「福祉避難所」という仕組みです。

今回は、この弊社メジャーサポートサービス浜松事業所が位置する、浜松市の「福祉避難所」について探っていこうと思います。

浜松市:🔗災害時の福祉避難所について

🧑‍🦽‍➡️「福祉避難所」ってどんなところ?普通の避難所と何が違うの?

地震が起きたとき、まず思い浮かべるのは近くの小中学校などの「避難所」。でも、そこでの生活が難しい方のために、浜松市では「福祉避難所」という場所を準備しています。

浜松市:🔗配慮が必要な人のための福祉避難所を知ろう

どんな場所が「福祉避難所」になるの?

福祉避難所は市内の福祉施設などが協力してくれます。市と協定を結んだ、以下のような場所が指定されます。

  • 高齢者向けの施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設、デイサービスなど)
  • 障がいのある方向けの施設(支援施設、作業所など)

普段から福祉のサービスを提供している専門の場所」が、いざという時の福祉避難所になります。

「福祉避難所」はケアの専門家がいる「特別な避難所」です

福祉避難所は、主に高齢者施設や障がい者福祉センターなどが指定されています。

そのため、専門のスタッフがいたり、バリアフリーが整っているため、車椅子で使いやすいトイレがあったり、寝たきりの方でも過ごしやすいなど、障がいのある方や、高齢者でも過ごしやすい環境が整えられています。

【注意】最初から「福祉避難所」に避難できない!

実は、多くの福祉避難所は、最初から直接行くことはできません。

それは、災害発生から福祉避難所開設までに、福祉避難所自体が被災していないかの確認や、スタッフの確保と体制づくりなどが必要であるためです。

福祉避難所へ避難する時の流れは、基本的には以下のようになっています。

【福祉避難所へ避難する時の流れ】
受け入れが可能になり次第、福祉避難所へ移ります。
1.身近な場所で安全を確保
 まずは自宅や近くの安全な場所で身を守ります。
2.指定避難所(小中学校など)へ避難
 地域の「指定避難所」へ向かいます。
3.避難所でスクリーニング(判断)
 避難所の運営スタッフ等が「特別なケアが必要な方かどうか」を判断します。
4.福祉避難所へ移動

【重要】避難が二度手間にみえるんだけど、、、、

この流れを見ると、移動が二度手間になり、体力的にも大変になるかもしれません。しかし、本当に必要な方を優先するためや、福祉避難所の体制が整うまでの間、まずは確実に安全な場所へ避難することを考えた大切なステップとなっています。

🧑‍🦽‍➡️「福祉避難所」を利用できる方

「誰でも自由に利用できる場所」ではなく、専門的なケアが必要な方のための、24時間体制の特別な避難所です。

前述の通り、スクリーニングを受けて、福祉避難所での対応が必要と判断された方とその付き添いの方が避難できます。

  • 対象となる方
    • 自宅で暮らしている高齢の方や障がいのある方
    • 指定避難所での生活に、特別な配慮やサポートが必要な方
  • 付き添いについて
    • 本人をケアするご家族も、必要最小限の人数であれば一緒に避難できます。

🧑‍🦽‍➡️福祉避難所は、浜松市のどこにあるの?

浜松市はとても広く、中山間地域から沿岸部まで環境がガラリと変わります。自分の住んでいるエリアにどんな施設があるのか、なんとなく知っておくだけでも安心感が違います。

浜松市内の福祉避難所

先述のように、市内の介護施設や福祉事業所などが福祉避難所に変わります。浜松市内の福祉避難所(公共施設)は、以下の通りです。

【浜松市内の福祉避難所(公共施設)】

<中央区(旧中区)>
ふれあい交流センターいたや・中央保健福祉センター:浜松市中央区板屋町596
静岡県立浜松視覚特別支援学校:浜松市中央区葵西五丁目9-1
静岡県立浜松聴覚特別支援学校:浜松市中央区幸三丁目25-1
<中央区(旧東区)>
ふれあい交流センター竜西:浜松市中央区中郡町684-1
<中央区(旧西区)>
ふれあい交流センター湖東:浜松市中央区和地町1833-1
ふれあい交流センター湖南:浜松市中央区馬郡町3805-1
ふれあい交流センターつつじ:浜松市中央区雄踏町宇布見4720
ふれあい交流センター可美:浜松市中央区増楽町1645-1
<中央区(旧南区)>
ふれあい交流センター江之島:浜松市中央区江之島町606
ふれあい交流センター青龍・東部保健福祉センター:浜松市中央区青屋町300
静岡県立浜松特別支援学校:浜松市中央区江之島町1266-2
<中央区(旧北区)
ふれあい交流センター萩原:浜松市中央区初生町1
静岡県立西部特別支援学校:浜松市中央区根洗町597-1
<浜名区>
三ヶ日総合福祉センター:浜松市浜名区三ヶ日町宇志803
浜松市発達医療総合福祉センター:浜松市浜名区高薗775-1
静岡県立浜北特別支援学校:浜松市浜名区西中瀬二丁目3-1
<天竜区>
天竜保健福祉センター:浜松市天竜区二俣町二俣530-18
龍山保健センター:浜松市天竜区龍山町戸倉711-2
静岡県立天竜特別支援学校:浜松市天竜区渡ケ島201-2

ふれあい交流センターについて👉浜松市社会協議会:🔗浜松市ふれあい交流センター

※民間のデイサービスや特別養護老人ホーム、ケアホームなども、令和7年5月7日現在で市内に143施設あります。民間施設での福祉避難所はこちらの🔗「福祉避難所の指定」の民間施設一覧をご参照ください。

【実体験】交通手段が止まったら?移動の相談

大きな地震の後は、いつもの交通手段が使えなくなるかもしれません。福祉避難所への移動には、市の車両や特別なタクシーが使われることもありますが、混雑も予想されます。

私は、相談員さんやヘルパーさんとすでに話をしており、災害発生時は「避難せずに家にいて、避難が必要となった場合はヘルパーさんと非難する」ということになっています。

家族や福祉サービスの担当者さんと「いざという時、どうやって移動するか」決めておくことも大切です。

🧑‍🦽‍➡️「事前の準備」があなたを守る!今のうちからできること

「仕組み」を知ったら、次は「準備」です。準備しておくと、災害時の安心度がぐっと上がります👌

📲スマホに届く「浜松市の守り」を知っておこう

災害時、スマホに届く情報には大きく分けて「自動で届くもの」と「登録して受け取るもの」の2種類があります。

🚨自動で届く「緊急速報メール(エリアメール)」

これはみなさん、ご覧になったことがある方も多いのでは?

自分の現在地に警報などが発令されると、スマホに大きな警報音とともに届きます。登録不要で、避難指示などの命を守る最優先の情報が届きます。

📲登録して詳しく知る「公式LINE & ホッとメール」

浜松市では、さらに公式LINEと公式メールも!災害時も、さらに詳細な情報を知ることができます。

浜松市公式LINE「しゃんべぇ情報局」

スマホに「LINEアプリ」を入れている人には『浜松市公式LINE「しゃんべぇ情報局」』を友だち登録して、さらに「中央区」「浜名区」など自分の住んでいる地区を登録すると、避難場所の開設情報などの浜松市の担当者が入力する災害時の情報をいち早く確認できます。

友だち登録したい場合は、浜松市のLINEアカウント名とIDは「浜松市 (@hamamatsu)」です。こちらを検索して友だち登録します。詳しくは以下のURLで登録方法の詳細をご確認ください。

浜松市:🔗浜松市LINE公式アカウント「しゃんべぇ情報局」

浜松市防災ホッとメール

登録は無料で、事前にメールアドレスを登録している人に届きます。「火災情報」や「防犯情報(詐欺の注意喚起など)」、細かい「気象注意報」など、緊急速報メールでは流れない幅広い情報をカバーしています。

登録方法は、以下のメールアドレスを入力し、空メールを送信すると、登録手続きに進みます。
t-hamamatsu@sg-p.jp

詳しくは以下のURLで登録方法の詳細をご確認ください。

浜松市:🔗浜松市防災ホッとメール

地域のつながりで命を守る「避難行動要支援者名簿」

浜松市では、「災害時避難行動要支援者名簿」への登録を受付けています。これは、一人での避難が難しい方をあらかじめリストアップしておく制度です。

この名簿は、浜松市だけでなく、警察や消防、自治会や民生委員さんなど、いざという時に助け合える範囲で共有されます。「個人情報が地域の色々な場所に伝わるのはちょっと不安……」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんので、登録はあくまで個人の意思となります。

しかし、あらかじめ「自分の状況を知っている人」と地域でつながっておくことは、災害時の大きな安心と、心の支えになります。

浜松市:🔗「災害時避難行動要支援者名簿」への登録を受付けています

「ヘルプマーク」と「防災カード」を味方に

「ヘルプマーク」と「防災カード」があれば、言葉で状況を伝えるのが難しいとき、あなたに代わって「助けて」を伝えてくれます。

  • ヘルプマーク(赤地に白のマーク) 「外からは見えなくても、助けが必要なこと」を周りに知らせるマークです。裏面に、病気のことや緊急連絡先を書いておけます。
  • 防災カード(お守りカード) 名前、病気、必要なサポートなどを書いた名刺サイズのカードです。お財布やポケットに入れておけば、パニックで言葉が出ないときも、これを見せるだけで状況が伝わります。

「大きな音が苦手です」「この薬を飲んでいます」 そんな一言をメモしてカバンにつけたり、入れておくだけで、周りの人もどうサポートすればいいかすぐに分かり、あなた自身の安心につながります。

非常持ち出し袋は、バッグを「分ける」

身体に不自由のある方や高齢の方は、水や食料の入った重い非常持ち出し袋を一度に持ち出すのは難しい場合があるので、「これなら運べる」という自分に合わせたバックを分けて準備し、全部を一つの袋に詰めず、優先順位で分けて入れておきましょう。

【1次持ち出し:これだけは!の貴重品】
常に身につけられ、両手があくサコッシュやウエストポーチに準備します。
予備の薬、お薬手帳のコピー、障がい者手帳、現金、防災カード、スマホの予備バッテリーなど。
【2次持ち出し:生活を支えるもの】
リュックや、重い場合はキャリーバックなどに準備します。
数日分の食料、水、下着など着替え、予備の衛生用品(ウエットティッシュや簡易トイレ)など。

「車椅子」や「歩行器」を運搬車にするのもアリ!それでも自力で運ぶのが難しい場合は、最低限の荷物で準備だけはしておいて、周囲にそのことを普段から伝えておくことも大切です。

【まとめ】「もしも」を「安心」に変える備え方

このブログをまさに書いている途中、2026年4月18日には長野、4月20日には青森でいずれも震度5強の大きな地震が観測され、青森の地震では津波の発生に伴い、約15万人に避難指示が出ました。

このブログを書こうと思ったということが「準備しておきなさいよ」という何かのお知らせのように感じました。

自分は体に不自由があるため「避難ってどうすれば?」といつも思っていました。しかし2024年8月「南海トラフ地震臨時情報」が発令された時、私の相談員さんとヘルパーさんとも連携し、災害が発生した時にどうするかを決めておきました。

体に不自由がある方やご高齢の方は、どうしても災害時に心細い思いをしやすくなります。だからこそ、自治体の情報をチェックしたり、周りの人と連携したり。そんな「ふだんからの準備」が、大きな安心感につながるのだと実感しています。

静岡県公式ホームページ:🔗南海トラフ地震臨時情報について


<関連記事>障がいのある方の災害への備えは、こちらでも紹介しています。

<参考記事>
・浜松市:🔗災害時の福祉避難所について
・浜松市:🔗配慮が必要な人のための福祉避難所を知ろう
・浜松市社会協議会:🔗浜松市ふれあい交流センター
・浜松市:🔗福祉避難所の指定
・浜松市:🔗浜松市LINE公式アカウント「しゃんべぇ情報局」
・浜松市:🔗浜松市防災ホッとメール
・浜松市:🔗「災害時避難行動要支援者名簿」への登録を受付けています
・静岡県公式ホームページ:🔗南海トラフ地震臨時情報について