9月になると「秋」というイメージもありますが、
まだまだ暑い日本列島。
浜松の9月の平年の月平均気温は24.9℃。
9月に入っても暑い日もありますが、
少しずつ夏じまいを始めてもいい季節です。
とくに、障がいのある人にとっては、
重いものを持ったり、高い場所に手を伸ばしたりする
作業が負担になることもあります。
そこで今回は、全部を一度に片付けるのではなく、
できるところから少しずつ。
まだ使うものはそのままにして、
もう出番が少なくなったものから、
手入れや整理を始める。
夏に使ったものをお手入れしながら、
秋に向けてゆっくり準備する
「夏じまい」を考えてみました。
👟🩼まずは、装具の点検とお手入れ
障がいのある方の中には、
コルセットやオルトップ(※)などの
装具を使っている方もいるかと思います。
汗をかきやすい夏は、
装具にも汗や汚れがつきやすいもの。
まずは、夏の終わりに装具をお手入れしてみませんか?
<💡オルトップとは?>
オルトップAFOは、足首を支え、
歩行をサポートする短下肢装具(AFO)の一つです。

写真:パシフィックサプライ株式会社HPより
👉オルトップAFO
🦿コルセットや装具のお手入れ
洗い替えがない場合などは、
丸洗いが難しいこともありますが、
できる範囲でお手入れしておきましょう。
ベルトや面ファスナー(マジックテープ)、
パーツなどに傷みやゆるみがないかも
見ておきましょう。
金属・プラスチック製の場合
装具で、肌に触れる部分は特に清潔に保ちましょう。
・肌に触れるクッション部分は、
ぬるま湯で湿らせた布などで拭き取る。
・金属・プラスチック部分も、
ぬるま湯で湿らせた布などで拭く。
ナイロンメッシュ製の場合
・中性洗剤で、水またはぬるま湯による押し洗い。
・通しのよい場所で陰干しし、しっかり乾かす。
・柔軟剤・塩素系漂白剤・アイロン・乾燥機は使用しない。
表示に従って洗い、汗や湿気を残さないよう、
しっかり乾かしましょう。
👞靴型装具・足底装具の場合
靴型装具は素材や製品の取扱説明書に従って、
汚れを落とし、必要に応じてクリームなどで手入れします。
足底装具の表面は、薄めた中性洗剤を
布などにつけて拭き取ります。
インソールがあり、取り外せる場合は、
取り外して洗い、陰干しします。
靴やインソールの擦れやへたりも
確認する良い機会です。
⚠️マジックテープの摩耗に注意
装具に使われている
マジックテープは、汚れや擦れなどで
固定する力が弱くなることがあります。
ホコリが詰まっている場合は、つまようじなどで
無理のない範囲で取り除きましょう。
きちんと固定できない、テープが摩耗している
などの場合は、自己判断で使い続けず、
主治医や義肢装具士などに修理・調整について
相談しましょう。
川村義肢株式会社:🩼装具の日常のお手入れ方法
♿ 🧑🦯【ついでに】車いすや杖のチェック
車いすや杖などを使用している方は、夏じまいのタイミングで
併せてチェックしてみましょう!
♿車いすのお手入れと確認方法
① 座面・背もたれ・ひじ掛け
薄めた中性洗剤を含ませ、固く絞った布で拭きます。
② フレームなど
水拭きした後は、サビを防ぐため、
乾いた布で水分をしっかり拭き取ります。
③ 車輪まわり
車輪まわりにホコリや異物がないか確認し、
取扱説明書に従って清掃します。
車輪がスムーズに動くかも確認しましょう。
④ 最後に点検
タイヤの空気圧や摩耗、フレーム・座面などに
傷みや破損がないかを確認します。
気になるところがあれば、無理に使わず
専門業者などに相談しましょう。

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🧑🦯杖の確認方法
杖先のゴムがすり減っていないか、
ひび割れや変形がないか確認します。
痛んでいる場合は、使用している杖に適合した
杖先に交換しましょう。
持ち手やシャフトにぐらつきがないかもチェックします。
折りたたみ式の杖は、接合部分にゆるみや
ガタつきがないかを確認。
高さ調整ができる杖は、
調整ピン(ボタン)がしっかり固定されているかも見ておきます。
ゆるみがある場合は、使用中の
思わぬ事故につながるおそれがあります。

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株式会社八神製作所:🧑🦯車いす・歩行器・杖を安全に使うための点検ポイント
ただし、装具や車いす、杖は素材や製品によって
お手入れ方法が異なります。
まずは取扱説明書を確認し、
不明な点がある場合は、作成を担当した
会社や医療機関などに相談しましょう。
🎐「身につけるもの」から夏じまい
👟 夏の靴をチェック
サンダルや夏のスニーカーは、皮脂や汗がついているため
そのまましまわず、素材に合った方法で
汚れを落とし、しっかり乾かしてから収納しましょう。
浴衣などで履いた下駄は、素材や仕上げによって
お手入れ方法が異なります。
取扱方法を確認し、必要に応じて
乾いた布や固く絞った布で汚れを落とし、
十分に乾かしてから、湿気の少ない場所に保管しましょう。
マジックテープの靴は、マジックテープに
ゴミが付いていないかもチェック。
汗を吸ったインソール(中敷き)は外して洗い、
本体は陰干しします。
秋の靴に替えるときは、足元に違和感や
当たりがないか確認してから使いましょう。
株式会社ハンズ:👟 サンダルの洗い方とお手入れ方法を素材別にご紹介!
株式会社 野村呉服店:🎐下駄のお手入れと保管方法
🕶️サングラスのお手入れ
🕶️株式会社パリミキのページでは、
特殊なフレーム(べっ甲や木材)を除き、
水洗いできると案内があります。
夏場は水洗いだけでは落ちにくい汗や
皮脂汚れも付着します。
<お手入れ手順>
①メガネの表面についたホコリを水で洗い流す
※お湯ではなく「水」で行いましょう!
②洗面器に水を張り、中性洗剤を数滴たらし、かきまぜる
③指の腹で丁寧に洗う
④ティッシュペーパーなど柔らかい素材で
こすらないように水分を拭き取る
⑤メガネクロスで仕上げ拭きします
株式会社パリミキ:🕶️お気に入りのサングラスを、長くキレイに使うためのポイントは?
☂️日傘のお手入れ
日傘には、洗えるものと洗えないものがあります。
まずは洗濯表示や取扱説明書を確認しましょう。
レースや特殊な素材・加工が施された日傘などは、
洗えない場合があります。
その場合は、服ブラシなどでホコリを払い、
固く絞った濡れタオルで優しく拭き取ります。
洗える日傘は、傘の表示に従って、
中性洗剤を薄めた水などでこすらず優しく洗い、
よくすすぎます。
水分を拭き取り、開いた状態で陰干しして、
しっかり乾かしましょう。
仕上げに撥水スプレーを使う場合は、
製品の表示を確認してから。
まだ暑い日は、無理にしまわなくても大丈夫です。
株式会社Heulie(ユーリエ):☂️Rinenna「日傘・雨傘は洗える?お手入れ方法を知って長く愛用しよう!」
🧴 日焼け止めは状態を確認
日焼け止めは容器をきれいにして、
直射日光や高温多湿を避けて保管します。
におい・色・状態などに変化があるものは
使用を控えましょう。
開封後の使用期限は製品によって異なるため、
表示やメーカーの案内を確認するのが安心です。
🧊 外出グッズは「残す・しまう」に分ける
冷感タオル、保冷剤、帽子、ハンディファンなどは、
まだ必要なものを残して、
使わなくなったものから整理します。
ぬるま湯で汗や皮脂を拭き取り、
「完全に乾いたこと」を確認して
夏対策グッズとしてまとめて保管します。
🌀ハンディファンは安全もチェック!
ハンディファンには、
リチウムイオン電池が使われているものがあります。
強い衝撃や高温、水濡れなどで
発熱・発火するおそれがあるため、
保管するときも注意が必要です。
直射日光の当たらない、
涼しく乾燥した場所に置き、
窓際や暖房器具の近く、湿気の多い場所は避けましょう。
しまう前に、本体の変形、膨張、
異常な発熱、異臭などがないかも確認。
異常があれば使用を中止し、メーカーなどに相談しましょう。
総務省消防庁:🪫リチウムイオン電池 総合対策ポータルサイト
👕 衣類・布団は「一気に替えない」
株式会社ハンズ:🎐夏を気持ちよく終わらせる「夏じまい」完全ガイド
👕 夏服は少しずつ衣替え
浜松・遠州は、秋になっても暑い日があります。
夏服を全部しまうのではなく、
薄手の長袖や羽織ものを数枚だけ出しておくなど、
気温に合わせて少しずつ入れ替えましょう。
衣替えでは、かがむのが難しい人は、
押し入れの下段にキャスター付きの
衣装ケースを使うのも一つの方法です。
ケースを引き出しやすくしておけば、
衣類を出し入れするときの負担を減らせます。
上段など手の届きやすい場所には、
これからよく使う服を優先して置くと便利です。
衣類ケースを何個も動かす必要はありません。
「今週使いそうなものだけ」でも十分です。
🛏️ 秋冬布団も早めに準備
浜松・遠州は、9月に入っても暑い日がある一方、
朝晩に冷えることもあります。
急に必要になって慌てないよう、
秋冬の布団を少しずつ準備しておきましょう。
① 布団を運ぶのが大変なら無理をしない
布団を持ち上げたり、押し入れから出したりするのが
難しい場合は、家族などに手伝ってもらいましょう。
② 自分が扱いやすい寝具を選ぶ
重い掛け布団が負担になる場合は、
薄手の布団や毛布を組み合わせるなど、
無理なく扱える寝具を選ぶのも一つの方法です。
③ 圧縮布団は早めに出しておく
圧縮していた布団は、使用前に圧縮袋の説明書や
布団の取扱方法を確認し、
取り出したら状態を確認しましょう。
必要に応じて、布団乾燥機や陰干しなど、
製品に合った方法でお手入れします。
④ においや感触が気になる場合は「慣らす」
においや肌触りなどが気になる人は、収納していた
布団のにおいや生地の感触が気になることもあります。
使用する少し前から出しておき、
必要に応じてお気に入りのカバーをかけたり、
無理なく慣らしておきましょう。
👘 浴衣も来年に向けて
夏祭りや花火大会で使った浴衣は、
まず洗濯表示を確認してからお手入れを。
洗った後は十分に乾かし、シワを整えてから、
湿気が残らないように収納しましょう。
帯は素材や仕立てによってお手入れ方法が異なります。
水洗いすると型崩れや縮み、色落ちなどの
原因になる場合があるため、自己判断で丸洗いせず、
洗濯表示や購入店・専門店などで確認すると安心です。
汗や湿気が気になる場合は、
風通しのよい日陰で陰干ししてから収納しましょう。
シワが気になったり、たたむ作業が
身体的な負担になる場合は、
クリーニング店に依頼するのも一つの方法です。
👘浴衣の畳みかた
浴衣をたたむときは、以下の手順で行います。
床に広げてたたむのが大変な場合は、
ベッドやテーブルなど、自分が無理なく
作業できる高さの場所を使うのもおすすめです。
①浴衣を広げて衿や身頃を整える
②左右の身頃を重ねる
③袖を身頃に沿わせて折る
④全体の形を整えてたたむ
最後に全体のシワを軽く整え、
十分に乾いていることを確認してから収納しましょう。
以下の動画で、たたみ方が詳しくわかります!
🎥花王株式会社
【くらしの研究】浴衣のたたみ方
🌻夏の家電をお手入れ
🧹エアコン掃除は「高所作業をしない」
夏の間フル稼働したエアコンも、
季節の変わり目にお手入れを。
高い位置にあるエアコンの掃除は、
脚立や台に乗る必要があるため、
転倒やケガにつながるおそれがあります。
特に、身体に不自由がある方は、
無理をしないことが大切です。
高所にあるエアコンの掃除は無理に行わず、
手の届く範囲で、必ず取扱説明書に従って行いましょう。
フィルターなど高い場所の掃除が必要な場合や、
汚れが気になる場合は、家族などに手伝ってもらうか、
専門業者に依頼するのも一つの方法です。
🌬️ 扇風機・サーキュレーターをお手入れ
まず電源を切り、コンセントを抜いてから、
取扱説明書に従って手の届く範囲を掃除します。
無理な分解は避けましょう。
床に置いてかがむのが難しい場合は、
安定した作業台など、
自分が無理なく作業できる高さで行いましょう。
椅子や不安定な台の上に乗って作業するのは避けます。
分解が難しい場合は、カバーの外側など、
手の届く範囲を拭く程度でも構いません。
収納するときは、ほこりが入らないよう
カバーや袋をかぶせ、部屋の隅や押し入れの手前など、
来年取り出しやすい場所へ。
サーキュレーターは秋冬も空気の循環に使えるため、
無理にしまわず、そのまま使い続けるのも一つの方法です。
🍂「しまう」だけでなく秋の準備も
夏じまいは、夏のものをしまうだけではありません。
これから使うものを少しずつ出しておくと、
衣替えの負担を減らせます。
・薄手の長袖、カーディガンや上着
・秋冬用の靴、ブーツ
・モコモコ靴下、腹巻
・ひざ掛け など
これらを、取り出しやすい場所に
少しずつ準備しておきましょう。
外出バッグの中身も、日焼け止めや暑さ対策グッズから、
羽織ものや雨具などへ少しずつ入れ替えます。
「全部しまって、全部出す」のではなく、
使うものを先に準備する。
これも、無理をしない衣替えのコツです。
🎐【まとめ】今を穏やかに過ごせることが一番大切
「夏じまい」のような季節の片づけは、
身体の状態や住んでいる環境などによっては
思っている以上に負担になることがあります。
私の場合、扇風機は羽根やカバーを
取り外して洗うところまでは自分でできますが、
本体を持ち上げたり、しまったりする作業は、
家族やヘルパーさんにお願いしています。
布団の出し入れも同じです。
衣替えも、できるだけ
負担を減らす工夫をしています。
季節ごとに衣装ケースを分けるのではなく、
ひとつのケースの中で「今よく着るもの」を手前に、
「たまに着るもの」を奥に。
衣替えの時期には、手前と奥を入れ替えるだけで
済むようにしています。
そして何より大切なのは、
できるところまでやって、無理をしないこと。
すべてを一度に完璧にする必要はなく、
できる人に手伝ってもらったり、
無理なく、今の自分にできる方法で少しずつ。
完璧を目指すより、安心して穏やかに過ごせること。
それが、私にとって一番大切な「夏じまい」です。
<関連記事>
こちらでは、障がいのある方のための
エアコンのお手入れ方法を詳細に案内しています!
<参考記事>
・パシフィックサプライ株式会社:👉オルトップAFO
・川村義肢株式会社:🩼装具の日常のお手入れ方法
・株式会社八神製作所:🧑🦯車いす・歩行器・杖を安全に使うための点検ポイント
・株式会社ハンズ:👟 サンダルの洗い方とお手入れ方法を素材別にご紹介!
・株式会社 野村呉服店:🎐下駄のお手入れと保管方法
・株式会社パリミキ:🕶️お気に入りのサングラスを、長くキレイに使うためのポイントは?
・株式会社Heulie(ユーリエ):☂️Rinenna「日傘・雨傘は洗える?お手入れ方法を知って長く愛用しよう!」・
・総務省消防庁:🪫リチウムイオン電池 総合対策ポータルサイト
・株式会社ハンズ:🎐夏を気持ちよく終わらせる「夏じまい」完全ガイド



