【頑張れ浜松の赤電!】障がいのある方に伝えたい、遠鉄電車の超リアルなバリアフリー情報

【頑張れ浜松の赤電!】障がいのある方に伝えたい、遠鉄電車の超リアルなバリアフリー情報 コラム

弊社メジャーサポートサービス浜松営業所にも、赤電」で通われている利用者さんもいらっしゃいます。

赤電」とは、遠州鉄道鉄道線の愛称で、JR浜松駅の北側を南北に走る、浜松市民の大切な足になっています。運行している車両の色が赤いことから「赤電」の愛称で親しまれています。

赤電は、私も通院などで利用することがあるのですが、足の悪い私にとって最初はトラップのように、目の前に「まさかの凄い階段!」なんてこともありました。

今回は、実際に赤電を使うことがある、且つ、杖を2本使って歩く私の目線から見て、赤電の超リアルなバリアフリーの設備状況をお届けします。皆さんのお出かけ時、お役に立てれば幸いです。

この記事は、2026年4月下旬の状況での内容となります。

🚊遠鉄電車の【全18駅リスト】

まずは「赤電路線図」を見てみよう!

赤電の駅は、以下の全部で18駅。

JR浜松駅西側にある新浜松駅から、天竜区二俣町の西鹿島駅までの17.8Kmを走る単線の路線で、新浜松駅と西鹿島駅を約32分で結びます。全18駅のうち、車いすが利用できる駅は12駅となっています。

写真:遠鉄株式会社 遠鉄電車:👉各駅情報

👩‍🦽車イスが利用できる駅

車いすが利用できる駅はこの12駅。しかし、ちょっと注意が必要な駅があります。

・01 新浜松駅
・03 遠州病院駅
・04 八幡駅
・05 助信駅
・06 曳馬駅
・07 上島駅
・10 積志駅 ※注意が必要! スロープの幅が狭いので、車いすやベビーカーによっては通れないかもしれません。
・13 浜北駅
・14 美薗中央公園駅
・15 遠州小林駅
・17 遠州岩水寺駅
・18 西鹿島駅 ※注意が必要! 2番線発着の電車は車いす利用不可。駅舎を出る際もわずかに段差があります。

※注意が必要な駅については、後述で詳しくご案内します。

【注意!】車イスが利用できる駅でも、事前に予約は必須!

エレベーターがある駅でも、駅のホームや車いすの形状によっては、電車の乗降時に列車の間の段差や隙間を埋める「スロープ板」などが必要です。

そのため、車いすで赤電を利用する時は、前日18時までに(お電話での受付は9時~18時)以下のいずれかの鉄道営業所もしくは駅へ連絡を入れておくようにしましょう。駅員さんが誘導してくださいます。

また、新浜松駅、上島駅、西鹿島駅では、駅への到着時、窓口の係員さんへもお声がけください。

<お電話の場合はこちら!>
・遠州鉄道 鉄道営業所:☎️ 053-435-0221
・遠州鉄道 新浜松駅:☎️ 053-452-4806
・遠州鉄道 西鹿島駅:☎️ 053-925-2274
・遠州鉄道 浜北駅:☎️ 053-586-2469

遠鉄電車:🔗車いすのご利用について

🚊実体験と難易度でみる、赤電のバリアフリーランキング!

独断と偏見で、5段階の難易度で示す、赤電の駅バリアフリーランキング!どうぞ~!

バリアフリー設備がある駅

車いすで利用される場合は、安心な駅でも、前述の窓口へ前日18時までに連絡を入れておきましょう。

遠鉄電車:🔗各駅窓口

【難易度0!】エレベーターで対応。完璧なバリアフリー設備の「超安心駅!」

この6つの駅ならバリアフリーは太鼓判!車いすやベビーカーでも安心して利用できます!

<01 新浜松駅有人駅高架化駅 実際に車いすで利用の際は、2F駅の窓口係員さんへ声がけしましょう。
地上エレベーターは、新浜松駅入口(東側)に、2F(コンコース階)にエレベーターがあります。
地上からエレベーターでホームまで行くには、「地上~2F(コンコース階)」→改札を通って→「2F(コンコース階)~3F(ホーム階)」のルートになります。

<03 遠州病院駅人駅高架化駅
地上エレベーターは、遠州病院駅入口の階段裏側と、2F(コンコース階)にエレベーターがあります。
地上からエレベーターでホームまで行くには、「地上~2F(コンコース階)」→改札を通って→「2F(コンコース階)~3F(ホーム階)」のルートになります。

<04 八幡駅、05 助信駅、06 曳馬駅いずれも無人駅高架化駅
駅が「電車通り」の上にあるため、地上エレベーターは電車通りの西側と東側に1台ずつ(計2台)と、2F(コンコース階)にエレベーターがあります。
地上からエレベーターでホームまで行くには、「地上~2F(コンコース階)」→改札を通って→「2F(コンコース階)~3F(ホーム階)」のルートになります。

<07 上島駅有人駅高架化駅 実際に車いすで利用の際は、2F駅の窓口係員さんへ声がけしましょう。
駅が「電車通り」の上にあるため、地上エレベーターは電車通りの両側に1台ずつと、2F(コンコース階)にエレベーターがあります。
地上からエレベーターでホームまで行くには、「地上~2F(コンコース階)」→改札を通って→「2F(コンコース階)~3F(ホーム階)」のルートになります。

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【難易度1】「スロープ」で対応している駅。踏切と傾斜に注意。

この駅なら、スロープの坂に若干注意が必要であることと、駅によっては線路を渡る必要があるので、杖や足が線路に取られないように気を付ける必要があります。しかし、段差なくホーム⇔駅舎外へ行き来できます!

<13 浜北駅有人駅 実際に車いすで利用の際は、駅の窓口係員さんへ声がけしましょう。
駅舎から踏切を渡り、広いスロープを経てホームへ。段差なく移動できます。

<14 美薗中央公園駅、15 遠州小林駅 、17 遠州岩水寺駅いずれも無人駅
駅舎外から、入る方向によっては踏切を渡りますが、段差なく広いスロープへ。スロープからそのままホームへ。段差なく移動できます。

【難易度2】スロープで対応!でも【ちょっと注意が必要】な「10 積志駅」

ホームから地上までスロープがあるので車いすでも利用可能ですが、ただ、積志駅はちょっとした注意点があります。

積志駅のスロープは幅が狭く、幅が広い車いすやベビーカーは通れない可能性があります。また、ホームからは、南側へスロープでおりますが、狭い幅のスロープが右に曲がって線路を渡り、駅舎に入ります。

積志駅は無人駅のため、万が一トラブルが発生すると大ピンチ!幅が広い車いすやベビーカーなどを利用する場合は、予約時にスロープ幅についても鉄道営業所に確認しておくと安心です。

【難易度3】発着番線に落とし穴!な「18 西鹿島駅」

終点の西鹿島駅は、天竜浜名湖鉄道との乗り換えもあり便利なのですが、実は、車いす利用者にとってはトラップがあります。車いす利用が可能な駅となっていますが、その中でも一番難しい駅かもしれません。

<車いすの場合は1番線発着の電車しか利用不可>
西鹿島駅は駅舎に入って真ん前に改札があり、改札を抜けるとそのまま1番線です。そのため、1番線発着の電車は車いすでも利用できますが、2番線発着の電車は、1番線から階段を降りて地下通路を使用する必要があるため車いすでは利用できません。
※3番線にある天竜浜名湖鉄道も同じく地下通路を使用するため、車いすでの利用不可。

<車両とホームの高低差や間が広い所がある>
1番線の電車でも、乗る(降りる)車両によっては車両とホームの間が広い、もしくは高低差があり、杖を使う方や高齢の方も注意が必要です。

<駅舎入り口に2段の段差がある>
西鹿島駅は東側に入口がありますが、その駅舎入り口に2段の段差があります。

<発着番線は公表されていない!>
西鹿島駅の電車の発着番線は公表されておらず、駅窓口や鉄道営業所への確認が必須です。車いすで利用する場合や、杖を使う方などは、事前に先ほどの駅窓口や、鉄道営業所へ必ず確認しましょう。

バリアフリー設備がない駅(車いすでの利用が不可の駅)

赤電には、残念ながら現時点では「必ず階段を使わないと利用できない駅」があります。

【難易度4】段差が5~7段だけある駅

<08 自動車学校前駅、11 遠州西ヶ崎駅 、12 遠州小松駅16 遠州芝本駅いずれも無人駅
いずれも地上駅で、ホームと地上の間に段差が5~7段程度あり、車いすの利用が不可となっています。(いずれの駅も階段に手すりあり。)また多くの駅で、線路を渡る必要もあります。

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【難易度MAXの5!】🚨超注意!赤電、最大の難所の2駅!

この2駅は、20段以上の階段が待ち構える駅です。杖が必要な方など足に不安のある方は、なるべくこの駅は避けることをお勧めします。

<02 第一通り駅有人駅高架化駅
駅の入り口に20段以上の階段があり、エレベーターやエスカレーターが設置されていません。
しかし、「2F(コンコース階)~3F(ホーム階)」の昇りのみ、エスカレーターがあります。

<09 さぎの宮駅無人駅
赤電の駅の中での最難関の駅と言っても過言でない、40段以上の段差が待ち構える駅です。
東と西に駅の入口があり、そのどちらの入口からもすでに段差が。線路の下をくぐってホームに上がる方式のため、東と西のどちらの入口からも長い階段を降りて線路をくぐり、降りた分の階段をホームに向かってさらに昇る必要があります。
さらに西口の入口側の階段は手すりが片側のみ。また、東西いずれの入口側の階段も屋根がなく、雨が降った時は階段に水が溜まり、健康な方でも転倒に注意が必要です。

🚊赤電のバリアフリーは「2段階の高架化工事」が運命を分けている?

赤電は現在、新浜松駅~上島駅までが高架化の工事が行われ、自動車学校駅から西鹿島駅はほぼ地上を走っています。(駅は地上ですが、遠州芝本駅と遠州小林駅の区間(国道152号との交差部分)も一部高架化されています。)

高架化工事は2段階に分けておこなわれ、第一弾は1985年に新浜松駅~助信駅間の高架化が完成し、第二弾は2012年に助信駅~上島駅間の高架化が完成しています。

そのため、乗降客が一番多い新浜松駅以外では、第二弾で新しく作り直された3つの駅(助信駅・曳馬駅・上島駅)は、エレベーターだけでなく、2階コンコースからホーム階はエスカレーターも設置され(昇りのみ)、設備が一番整っていると言えます。

また、高架化されていない地上駅は、さぎの宮駅を除けば、駅舎からホームまでの高低差が少なく、スロープが整備されている駅もありますが、それでも5〜7段ほどの階段が残っている駅も多く、完全にバリアフリー化されている駅はまだ少ないのが現状です。

遠鉄グループ:🔗遠鉄グループの歴史

🚊【まとめ】情報を得て対策すれば、きっとお出かけが自信になる

赤電は「どの駅もバリアフリーで完璧!」とは言えません。階段しかなかったり、西鹿島駅のように特殊なルールがあったりと、障がいのある方にとってはハードルが高い部分もあります。

でも、事前に「この駅はこうなっている」という情報さえあれば、対策を立てることができます。私も知らない場所へ行くときは、駅の乗り換えや駅構内図をくまなく確認し、段差が少なく出かけられるように対策しています。

そして、時代とともに少しずつ赤電のバリアフリーも進むことを期待つつ、自分も対策しつつ、これからも赤電を利用していきたいと思います。

頑張れ、浜松の赤電!


<関連記事> 赤電や遠鉄バスの「障がい者用ICカード」について、紹介しています!

<参考記事>
・遠鉄株式会社 遠鉄電車:👉各駅情報
・遠鉄電車:🔗車いすのご利用について
・遠鉄グループ:🔗遠鉄グループの歴史
・遠鉄電車:🔗各駅窓口